壊れたイヤホンや余分な電源アダブターでいっぱいの引き出しは、新しいiPhone 12を買うことにすればこれ以上ひどくならないだろう。Apple(アップル)は再強化した環境フットプリント削減への取り組みの一環として、今後この種の部品を製品パッケージに含めなくなる。
米国時間10月13日に開催されたiPhoneイベントで、アップルのLisa Jackson(リサ・ジャクソン)氏は2030年までに全世界で「温暖化ガス排出量ネットゼロ」を目指していることを説明した。これは、製造、組み立てから梱包、デバイスのリサイクルまですべてをカーボンニュートラルにするという意味だ。これを達成するためには、ソーラー発電の利用や運用効率化を進めることはもちろん、ムダを省くことが必要となる。
そのために同社は、iPhoneの初期から見慣れたあの白いイヤホンと電源ケーブルをつなぐための標準電源アダプターを付属品から取り除く。
「Lightningイヤフォンはすでに7億個出回っていて、多くのユーザーがワイヤレス充電に移行しています」とジャクソン氏は説明。「さらに世界には20億個のアップル製電源アダプターがあり、それ以外にサードパーティのアダプターが数十億個あります」と続けた。
幸いなことに、電源ケーブルはついてくる。標準のUSB-C-Lightningケーブルで古い電源アダプターやノートパソコンに繋げられる。
その結果は箱の中身が減っただけではなく、箱そのものが小さくなり、パレットにこれまでより多くの製品を積めるようになる。大した効果ではないと思うかもしれない。「箱を小さくして世界を救うって、それ本当?」 しかしAppleほどの規模になると、1回の出荷に1.5倍積めることは何千もの運送便を減らせることを意味している。これはAppleによると、年間45万台の自動車を減らすことに相当するという。
Appleは、完璧ですばらしい端末を不必要かと思われる毎年のサイクルで作り続けていることや、ヘッドホンジャック廃止などの選択によって何百万ものアクセサリーを無用にしていることについては言及しなかったが、それは当然のことだ。彼らは問題に一役買っているかもしれないが、それは他の主要家電メーカーすべてに言えることであり、少なくともAppleは帳尻を合わせる努力をしている。
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画像クレジット:Apple
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )