企業の航空部門やチャーター便、政府所有の航空機、分割所有機などの運用にともなうバックエンドを管理するPortsideは米国時間5月20日、Tiger Global Managementがリードするラウンドで1700万ドル(約18億5000万円)を調達したことを発表した。このラウンドには、これまでの投資家であるI2BF Global VenturesとSOMA Capitalも参加した。
2018年に創業したPortsideは、企業が利用する航空会社や企業の航空部門などが、フライトの運用とメンテナンスや、乗務員とスタッフのスケジューリング、彼らの経費管理、財務データの作成といったバックエンド的部分を代行してもらい運用を効率化できる。同社は航空部門を運用するために必要な日常事務のすべてを1社で代行するが、それはまた、航空部門や分割所有機の管理会社などが現在利用していると思われるスケジューリングや会計経理、経費管理などのツールをすべて統合している。
新型コロナウイルスのパンデミックで、ほとんどあらゆる形式の民間航空事業が早くから休業したが、市場は今急速に回復している。Portsideによると、2020年には売上が300%近く増加し、新たに各国の50ほどの航空機運用企業がその顧客ベースに加わった。
Portsideの共同創業者でCEOのAlek Vernitsky(アレク・ヴェルニツキー)氏によると、「今回導入された新たな資本は、プロダクトのイノベーションと、大企業の顧客との関係の強化、そして弊社のグローバルなエンジニアリングと顧客成功チームの成長に投じられます。新旧両様の投資家からの強力な支援を感謝したい。彼らは一丸となって、弊社の経営方針と、グローバルな企業向け航空事業の、クラウドベースのデジタル化に集中したアプローチに対する確信を示しました」。
Portsideは、この市場で1人ではない。たとえばFl3xxのような企業が企業の航空部門に同様のソリューションを提供しており、また市場のローエンドではFlight Circleのようなツールが、一般的な航空クラブや航空機の共同所有に向けて同様の機能のサブセットを提供している。
Tiger Global ManagementのパートナーであるJohn Curtius(ジョン・クルティウス)氏は、声明で次のように述べている。「Portsideは創業以来急速に成長し、企業航空のためのクラウドベースのソリューションにおける議論の余地のないリーダーになるというビジョンの実現に向けて、その第2段階に入りつつあります。私たちが見るかぎり、Portsideはこの業界の未来を表しており、今後長年にわたって大きな価値を作り出し続けると思われる企業のパートナーであることは、大きな喜びです」。
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タグ:Portside、飛行機、資金調達
画像クレジット:Angelo DeSantis/Getty Images
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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Hiroshi Iwatani)