会員管理・予約・決済システム「hacomono」開発のまちいろが1億円調達、月額制店舗の顧客管理を一気通貫

フィットネスクラブやヨガスタジオなど月額払いが基本の店舗のための会員管理・予約・決済システム「hacomono」を開発・運営するまちいろは8月5日、1億円の資金調達を発表した。第三者割当増資による調達で、引受先はALL STAR SAAS FUND。

写真に向かって左から、まちいろ代表取締役の蓮田健一氏、同社取締役CTOの工藤 真氏、写真下がALL STAR SAAS FUNDマネージングパートナーの前田ヒロ氏

ALL STAR SAAS FUNDは、投資家の前田ヒロ氏がマネージングパートナーを務めるシンガポール拠点のVCであるBEENEXTが、日本企業向けに6月16日に設立した総額5000万ドル(約53億円)のファンド。BEENEXTではこのほか、アジア向けとして総額1.1億ドル(約117億円)「Emerging Asia Fund」も設立しており、2ファンドの合計総額は1億6000万ドル(約170億円)となっている。

関連記事:シンガポール拠点のVC「BEENEXT」がアジア・日本向けに総額約170億円の2ファンドを組成hacomonoは、フィットネスクラブ、ヨガ教室、ダンススクールなど、月額払い店舗における予約・決済・入会手続きをワンストップで管理できるシステム。会員顧客のPCやスマホ端末上で手続きが完結するため、、店頭での事務手続きや支払手続きを省力化できる。店舗側では、月額料金の引き落としや未払徴収に関する業務も自動化されるため、スタッフ業務軽減も図れるという。

店内物販についてもQRコード決済が可能な専用レジを設置することで、スタッフと会員の現金の受け渡しを省略できる。

新型コロナウイルスの蔓延を影響もあり非対面で顧客対応できるhacomonoの需要は伸びており、同社によると導入店舗数は2020年1月と7月の対比で200%と2倍に増えているという。

今回調達した資金は、プロダクト開発・UI/UX面の強化、カスタマーサクセスチームの拡充に投下する予定。2019年7月のサービスローンチから1年で80店舗への導入に成功しており、2020年中に200店舗、2021年中に1000店舗以上の導入を目指す。

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TechCrunch Japan

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