大手テクノロジー企業は、 どこかしこもブランドの認知向上やAPIの紹介、あるいは他のオープンソースの取り組みを促進するためにアクセラレータープログラムを立ち上げている。本日、Amazonも会話AIを開発するスタートアップ向けにアクセラレータープログラムを新設することを発表した。
Amazonは1億ドルのAlexa fundを持ち、この領域で展開する22社に出資している。投資しているのは多様な業界のスタートアップで、ステージもバラバラだ。だが、アクセラレータープログラムはAmazonにとって初の試みだ。Amazonは他にも優れた会話AIに贈るAlexa Prizeを立ち上げ、実際に会話が成立するボット制作を行う大学生を募っている。
Amazonの経営企画のVP、Doug Booms(彼がAmazon M&Aの責任者でもあるのには何か意味がありそうだ)は、この新しいアクセラレータープログラムはAlexa Fundの投資先探しやAlexa Prizeに参加したチームの次のステップという位置付けではないとTechCrunchに話す。
今のところAmazonのアクセラレーター戦略に制約は少ないようだ。プログラムに参加するスタートアップの種類に確かな制限はない。コネクテッドカーからスマートホームを手がけるチームまで幅広く迎い入れるという。
Amazonは単独で行うのではなく、Techstarsとパートナーシップを組んで13週間のプログラムを実施する。Amazonは当初、Techstarsに会話AIを支援するためのパートナーシップを提案していた。AmazonとTechstarsは、プログラムに参加するすべての参加者に対して2万ドルの初期投資を行う。
選ばれたスタートアップは、ワシントン大学に借りたスペースに集められる。ファウンダーはAmazonとTechstars、両方のメンターと接点を持つことができる。プログラムの最後にはコンバーチブル・ノート形式でさらに10万ドルの投資を受ける資格が得られるという。
アクセラレータープログラムの受付は1月から開始する予定だ。AmazonとTechstarsはプログラムが始まる7月までに世界中の主要都市で合同説明会を実施する。多くのアクセラレータープログラムで行われているデモデーも10月に開催予定だ。投資家がスタートアップのプレゼンを聞いたり、ファウンダーと接点を持つ機会となる。
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(翻訳:Nozomi Okuma /Website)