傘シェアのアイカサが阪神電鉄駅構内など関西計90カ所でサービス開始、大阪ガスと0円キャンペーンも

Nature Innovation Groupは6月15日、神戸市と阪神電気鉄道の協力のもと、シェアリングエコノミーを活用した街づくり推進の一環として、傘のシェアリングサービス「アイカサ」を阪神電鉄駅構内や神戸市の施設など計90カ所で展開すると発表した。

阪神電車では、大阪・梅田と神戸・元町を結ぶ阪神本線の、春日野道、石屋川、住吉、打出、香櫨園の6駅を除く33駅中27駅。元町より西の乗り入れ路線である神戸高速鉄道では、西代を除く、西元町、高速神戸、新開地、大開、高速長田の6駅中5駅。阪神なんば線では、大阪難波、伝法、福を除く11駅中9駅にそれぞれ設置される。尼崎と大物は本線となんば線が乗り入れているため、合計すると39駅49カ所でアイカサが使えるようになる。

神戸市営地下鉄では、山手線・三宮、海外線・和田岬の2カ所に展開。神戸市が出資する第三セクターの神戸新交通が運営する、神戸・三宮と人工島のポートアイランドを結ぶポートライナーでは、三宮、みなとじま、医療センターに設置される。同じく神戸新交通が運営する、JR住吉駅ともう1つの人工島である六甲アイランドを結ぶ六甲ライナーについても、住吉、魚崎、アイランドセンター駅で利用できる。

また関西初の展開を記念して、「利用料0円キャンペーン」を7月31日まで実施する。関西では、大阪・京都・奈良エリアの展開も今後予定しており「傘のいらない関西」を目指しているという。

アイカサ

アイカサは、2018年12月に開始した傘シェアリングサービス。突発的な雨でもビニール傘を購入せずに傘スポット(アイカサ傘立て)から傘を借りて利用し、雨が止んだ際には最寄り傘スポットに返却できる。東京においては、西武鉄道(新宿線全駅、池袋線飯能まで)、渋谷や上野などの都内全域に展開済みとなっている。東京都と福岡市を合わせて、スポット数約500カ所(2020年6月15日現在)に達している。

今回の展開は、「(アイカサ活用の)実証事業から得られるデータを活かした街づくり・地域課題の解決」「市民のエコアクション促進(環境アプリとの連携)」といった目的を掲げ、複数テーマのサービス運用と効果検証を行うというもの。テーマの内容は、「まちの利便性・快適性向上による地域経済・沿線活性化」「市内学生の起業・経営マインド育成」「市内福祉作業所の参画機会提供」など。

アイカサ

また、大阪ガス協賛によりアイカサ利用料金「0円キャンペーン」を実施。破棄されるビニール傘の数を減らす取り組みに大阪ガスが賛同し、コラボキャンペーンが実現した。キャンペーン期間は7月31日まで。対象エリアはすべての関西設置エリア。通常24時間あたり70円のところ、何度レンタルしても無料(0円)で利用可能になる。

アイカサ

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