写真付コメントで、Facebookページの混沌から抜け出そう

暴動の中のささやき。Facebookページの記事にコメントすることを私はそう表現する。どんなによく考えられていても、その言葉はかき消されてしまう。しかし、新機能の組み合わせによって、Facebookの約束する双方向コミュニケーションが実現しつつある。

他人の共感を呼ぶコメントを書く、人目を引く画像で口コミを広げる、大量の「いいね!」を獲得する。そうすればあなたのメッセージはスレッドのトップに押し上げられる。

何年もの間、Facebookページの記事に付けたコメントは全くの混乱状態だった。そこは無意味と愚かさの入り混じった海だった。スレッドもランキングもない。コメントはただ時間の逆順に溢れていた。人気のページではコメントがあまりにも早く、意味のある会話が成立するチャンスはなく、どの賢明な発言も直ちに埋ずもれる。私は基本的にFacebookページの記事にはコメントしない。無意味だからだ。

これがようやくここ数ヵ月間、Facebookが賢くなった。3月に、コメントのスレッドが公開され、特定のコメントに対して返信できるようになった。Inside Facebookが報じている。それでも、最良のコメントを探すには干し草の山をより分けるしか方法はなかった。そして、多くのページ管理者はコメントの山を読もうとはしない。労多くして得られる情報があまりに少ないからだ。そして彼らは、ファンたちの総意を聞くともなく、自分たちの発信が金を生んでいるのか、誤っているのか、悪趣味なのかに関するフィードバックを得ることもない。見るのは「いいね!」の数だけだ。

しかし6月にFacebookは、ページ管理者がコメントの表示順を選べるようにした。標準では「トップコメント」が最上位に表示されるが、管理者はそれを以前と同じ「最近のアクティビティー」に戻すこともできる。突如として、賢明で心を打つ面白いコメントが雑音より上に現れるようになる。ニュースフィードで記事のコメント欄をクリックすると、このトップコメントが最初に表示される。ページのタイムラインに行くと、各記事の下に自動的に表示される。

これでもまだ、自分のコメントをトップに浮上させるためには多くの「いいね!」をもらう方法が必要だ。少なくとも7月18日にFacebookが、コメントに写真を付けられるようにするまでは。突如としてこのソーシャルネットワークに、新たなコールアンドレスポンス型のコミュニケーションが生まれた。

実際、画像ミームは力強く人目を引く。文字よりずっと早く「いいね!」を集められるので、トップコメントになりやすい。そして、Lolcatスタイルの画像をQuick Memeなどのツールで放り込む方法を知っているのはインナーネットに強い人たちだけではあるものの、少なくとも何人かのファンの意見は聞くことができるようになった。私お気に入りの、Facebookページの写真記事を全画面モードで見るフォーマットにすると、右のサイドバーにコメントが目立つように並べぶ。元記事とコメントとのバランスも適切なため、ちょっと楽しい画像ギャグも可能だ。

重要なのは、これはFacebookが放送メディアではなく議論を育む方向へと進む一歩であることだ。時としてその議論は、誤った情報や無神経なコンテンツを載せたとして、ファンが管理者を呼び出す論争だ。時には、トップ写真付コメントがが元のコンテンツを強化あるいは増幅するコーラスになる。そして時には、無関係なミームが目立った場所に紛れ込んで会話を破壊させることもある。しかし望むらくは、写真付きコメントのもの珍らしさが薄れた後、ファンが他のファンやフォローするページと真に繋がれるようになることだ。もしあなたが機知に富み、ミームを活用できるなら、Facebook上であなたの声はずっと大きくなるだろう。

いくつか実例を紹介しよう:

すでに掲載された記事を載せた管理者を批判。


Getting the message across: This Page is for funny, and this post wasn’t
メッセージを広める:このページは面白いためにあるのに、この記事は面白くない

写真付コメント人が反対側の物語を伝えてくれる。

コメント人曰く「君のイマジネーションを手伝ってあげよう」

視覚的ギャグの逸品

ピカチュー荒らし

そして、これはまだ始まりにすぎない

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。