First Dermは皮膚の様子を写真にとり、それに基づいて匿名で医師に相談することのできるアプリケーションだ。
スウェーデン発のこのアプリケーションが最初にリリースされたのは2009年で、当初は性病(STD)を対象とするものだった。発疹、腫れ物、できものなどや、あるいは痣などの写真を撮って報告するものだった。
ただ、性病専門のアプリケーションでは、口コミによる展開があまり期待できないという状況もあった。そうした状況を受けて、First Dermは性病以外の皮膚病にも対応することにしたのだ。
但し、ファウンダーのAlexander Borveによると、今でも70%以上が下半身関連の相談なのだそうだ。
病状を相談するには、2枚の写真を撮影する。ひとつはクローズアップで、ひとつは全体が入るようにしたものだ。そしてオンラインで提供される投稿フォームに必要事項を入力して送信する。するとデータはFirst Dermと提携する医師に送られ診察してもらうことができる。費用は40ドルだ。
実のところ、値段は保険に入っている場合の自己負担額より高額だ。費用には匿名で受診できるメリットと、病院に出かけて行って待合室ですごさなければならない時間の分も含まれていると考えれば良いだろう。
診療結果は、ほんの数時間で得られることもある。First Dermは、24時間以内に診療結果を戻すことを保証している。これまでの相談内容では、70%程度が適切な薬品を利用することで治るもので、30%ほどが対面による医師の診断を必要とするものだった。
アプリケーションを利用するのに、個人情報を入力して利用者登録をする必要はない。メールアドレスやFacebookを利用したログインも必要ない。外部サービスと何ら連携することもなく、匿名で利用することができる。
アプリケーションのダウンロード数はこれまでに1万件に達し、1月に提供を開始して以来、1000件の診療が行われたそうだ。
どのような病気が診療の対象となっているのかについては、こちらに一覧が掲載されている。
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(翻訳:Maeda, H)