アルは6月11日、マンガ探しアプリ「アル」のAndroid版をリリースした。また、ANRI、East Ventures、ABBA Lab、にしのあきひろ、中川綾太郎氏、片桐孝憲氏などから総額2億円の第三者割当増資を実施したことも明らかになった。
アルは、出版社がウェブで無償公開しているマンガのリンクをクロール・解析し、マンガ探しに困っているユーザーに向けて、新刊情報の通知のほか、許諾が得られた作品についてはマンガのコマからマンガを探せるといったサービスを提供する。新刊の通知については、Gmailでログインすることで過去の購入履歴をGmailのメッセージから解析して、新刊を自動通知してくれる仕組みだ。
同社のサービスは、これまでアプリはiOS版のみの提供で、PCやAndroidで閲覧するにはウェブ版を利用する必要があったが、今回待望のAndroid版アプリが登場した。
アルは、マンガ好きのユーザーが「読みたいマンガをうまく探せない」という声から生まれたサービス。各作品のページでは、みどころが解説されているほか、無償公開しているマンガの場合はその出版社のサイトへと移動するリンクも張られている。Amazonへの購入リンクからすぐにコミックを購入することも可能だ。ユーザーが投稿できるコメント欄も用意されており、ユーザー同士の交流もできる。
マンガの1コマにコメントを付けて共有して、興味を持ったユーザーを呼び込み、簡潔にまとめられたあらすじを読ませる、無料公開されているマンガへのリンクを案内、気に入ったら購入、という流れで、サービスがまとめられている。
代表取締役の古川健介氏によると「現在のところマネタイズはできていない」とのこと。まずは、既存のビジネスモデルを変えない、マンガの形態を変えない、漫画家の負担を増やさないというコンセプトでサービスを作り上げていく方針のようだ。