ファッションアイテムなどを撮影するだけで即査定、現金化できる買取アプリ「CASH(キャッシュ)」。6月のサービス開始からわずか16時間で3億6000万円分の「キャッシュ化」がされるも、利用が殺到しすぎてサービスを停止し、物議を醸した。その2カ月後にサービスを再開。11月21日には運営のバンクをDMM.comが70億円で買収し、話題を集め続けている。
そのCASHで今度は「最低買取金額を1000円に変更する」との発表があった。“どんなアイテムを査定しても、買取金額が1000円以上になる”とうたう今回の変更。8月のサービス再開時にブランド品買取に特化し、当初「1000円でキャッシュ化できた」ことで話題になった「H&Mのヘアゴム」などはさすがにカテゴリーから削除されているが、服飾雑貨で使用済みのものなど、これまでは1000円以下と査定されていたものも軒並み1000円以上に査定額が変わることになる。
CASHを運営するバンク代表取締役兼CEOの光本勇介氏は、DMM.comによる買収に際してのインタビューでも「前提として僕たちは1円でも高く買い取れるよう努力している。今の時点でも、不利に、安く買いたたいているわけではない。『この価格ならノールックで買い取らせて頂ける』と提示している」と話している。
以前ならオークション、直近では“フリマアプリ”が幅を利かせていた中古品の二次流通市場。だが、本日(11月27日)、メルカリも「メルカリNOW」を引っさげて即時買取市場への参入を発表した。こうした動きをきっかけに“買取”の分野が拡大し、マーケット自体に変化が訪れる可能性もある。