格差の拡大は、早くも今世紀最大の問題になりつつあり、オバマ大統領によるとそれは、“われわれの時代が何の時代であるかをまさに定義している課題だ”。格差の現れがいちばん顕著なのがサンフランシスコで、ここでは家賃が全国平均の3倍にまで高騰し、天文学的な額の家賃を払える技術系労働者たちが、低~中所得者たちを締め出している。
この、持てる者と持たざる者との格差の拡大が抗議活動を生み、テク業界は、自分に全責任があるわけではないのに、恰好の標的にされている。Heart of the Cityなどの抗議グループはGoogleの通勤バスとその経路をやり玉に上げ、Counterforce(反対勢力)という怖い名前のグループは、そこらにいるテクコミュニティのメンバーを捕まえてイヤマーク(earmark, 放牧家畜の耳につける耳印)をつけ、彼らがメディアのさらし者になることをねらっている。
彼らにとっていちばん捕まえやすかったのがGoogle VenturesのKevin Roseで、彼の家を探し当てたCounterforceは、その家にKevin Roseはパラサイトだと書いたバナーを掲げた。このグループは徹底的にアンチテクノロジだが、Android携帯を使って(“それしかない(we have no choice)”ので)、非常にへたくそな会話を撮り、その全編をテクブログThe Vergeにリークした。それによって、彼らへの社会的評価が上がったわけではない。
この全体的に陳腐なやりとりは、Upton Sinclairの次の言葉を思い出させる: “彼のサラリーが、彼がそれを理解しないことに依存しているときには、その人に何かを理解させるのは難しい”。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))