喜ぶのは早すぎる:今日のスパイ禁止裁定は、象徴にすぎない

今日のニュース業界は、連邦判事がNSAの電話データ収集プログラムを「違憲」と判断したことを吹聴する見出しで爆発している。この強い表現によるアンチNSA判断は、引用するには素晴らしいが、現実世界への影響は今のところ小さい。「一裁判官の意見であり、当然控訴されるだろう」と元NSA法律顧問のStewart Bakerが私宛のメールで言った。

Richard Leon判事は、NSAの電話通話記録(メタデータ)一括収集に対する斬定差止め命令を発行したが、上級裁判所の判定が下るまで決着はつかない。Leonは、上訴審までに「少なくとも6ヵ月」はかかると予想している。

あらゆる市民自由組織とペットのハムスターは、NSAの大規模スパイプログラムを禁止する係争中の裁判を抱えている。電子フロンティア財団の上級スタッフ、Kirk Opsahlは、NSAに意味のある変化が起きるのは、最高裁まで待たなくてはならない可能性が高く、そこでは山ほどある訴訟中の裁判をまとめて1つのケースとして裁定を下すことができる、と言っている。

もし控訴審が今日の違憲判断を支持し、最高裁が自ら判決を下すまで禁止命令を延期しないと決断すれば、市民自由グループは早めのプレゼントをもらえるかもしれない。しかし、あなたのBitcoinをそこに賭けてはいけない。「最悪の場合、プログラムの改訂または廃止が必要になるだろうがが、あくまでも控訴審を通ればの話だ」とBackerは言った。

何としても楽観的になりたい人のために、Opsahlは、今日の裁定が重要なのは、「政府の声しか聞かない一方的な秘密法廷と、両側の主張を聞く開かれた法廷との違いを世間に示したことだ」と言う。

従来、NSAの合法性に関する訴訟の殆どは、政府弁護人が優勢の秘密法廷で裁かれていた。

今、公衆の監視が高まる中、オバマ大統領自身あるいは議会が独自の改革案を、最高裁がこの訴訟の声すら聞かないうちに、成立させる可能性も十分にある。オバマ大統領の特別委員会によるNSA改革は、来年早くに公表されることが期待されている。議会がいくつかの改革案の1つを検討するのとちょうど同じ時期だ。

それまでの間、お祭り騒ぎは待った方がよさそうだ。まだ道のりは長い。詳しい情報は、本誌Alex Wilhelmaによる今日の裁定の分析を参照されたい。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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