昨年中国のスマートフォンメーカーXiaomiは、国内の市場シェアを大きく落とし、トップから5位へと転落した(そして売上データを初めて公開しなかった)。2017年に入った早々問題が噴出し、国際部門のトップHugo Barraが辞任した。年間最大の携帯電話の見本市であるMobile World Congress(MWC)に新製品を出展しないと発表する数日前のことだった。
どうやらこの会社が次の大きな一手を打つまでにはまだ時間がかかりそうだ。今週The Wall Street Journalは、XiaomiがSamsung、Apple、同じ中国メーカーのHuawei といった有力スマートフォンメーカーに続いて、自社製プロセッサーを開発しようとしていると報じた。
WSJ紙の情報筋によると、同社はPinceconeと呼ばれるチップを1ヵ月以内に発表する予定だ(MWCにぴったりのタイミングだったかもしれない)。このチップは、XiaomiがDatangの子会社、Leadcore Technology Ltd.と結んだ1500万ドルの技術提携の結果、つながりを強めたBeijing Pinecone Electronicsの製品だろうと言われている。
これは値の張る行動であり、多くのライバルたちが価格低下にしのぎを削る中リスクも高い。それでも、中国国内に増え続けるスマートフォンメーカーの中で差別化する効果はあるかもしれない。これはXiaomiにとってQualcommへの依存度を小さくできる機会でもある。現在Qualcommは、同社のスマートフォンの主要市場でありSnapdragon塔載のRedmi Note 4を今年発売したばかりのインドで、特許問題を抱えている。
Xiaomiは他の市場にも積極的に進出しており、今週インドネシアに新工場を建設し、年間100万台の携帯電話を現地向けに製造する目標だ。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)