在宅新型コロナ検査キットで知られるEverlywellが182億円のシリーズDに続きHealthQuestから78億円調達

在宅健康検査キットのスタートアップEverlywellは、12月に発表した1億7500万ドル(約182億円)のシリーズDに続き、7500万ドル(約78億円)を調達した。今回の資金調達はHealthQuest Capitalからのもので、ファンドの創設者でありマネージングパートナーのGarheng Kong(ガルヘン・コン)博士がEverlywellの取締役会に加わる。同社はこの資金調達で得た資金を既存の投資家に流動性を提供するために使用する予定で、12月に発表された13億ドル(約1351億円)の評価額はまだ維持されている。

HealthQuest Capitalの投資ポートフォリオは診断事業の商業化に重点を置いており、同社の親会社は病院や医療費支払者を含むパートナーとのネットワークを持っている。どちらの点も、Everlywellが企業向けのビジネスを拡大していくのに、戦略的に非常に有用なものとなるだろう。

テキサス州オースティンを拠点とするEverlywellは、甲状腺の問題、アレルギー、食物に対する過敏症など、さまざまな健康上の懸念を対象とした家庭用検査キットを開発している。同社はまた、2020年に自宅で使用可能な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査サンプル収集キットを追加し、その結果、新型コロナウイルス検査と他の製品群の両方から大きな成長を遂げたと、シリーズDの調達のために12月に話を聞いた際、Everlywellの創業者兼CEOであるJulia Cheek(ジュリア・チーク)氏は語った。

HealthQuestのベンチャー部門をパートナーとして迎えることで、同社の消費者向けDTC事業にテコ入れするとともに、補完的な企業向けの活動をさらに発展させることができるだろう。同社はすでに一部の雇用者や健康保険プランと提携しているが、2021年以降のさらなる成長に向けて、今回の提携がそのビジネスの側面を加速させるのに役立つことは間違いない。

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カテゴリー:ヘルステック
タグ:新型コロナウイルス 資金調達

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(翻訳:Dragonfly)