先週Kickstarterに登場したプログラマブルな仲良しブレスレット(friendship bracelet)Jewelbotsは、プレティーン(pre-teen, 9-12歳)の女の子にプログラミングで遊んでもらうことが、コンセプトだ。
Jewelbotsは目標額の3万ドルを最初の19時間で突破した。これまでの5日間で額は7万ドルを超え、支援者は800名近くになったが、締め切りまであと25日ある。
Jewelbotsの協同ファウンダSarah Chippsはこう言う、“MySpaceが女の子たちに人気だったころは、HTMLやCSSを知ってることがクールだった。今の子はMinecraftなんかが好きだから、自分で好きなものを作りたいと思ったらJavaね。Jewelbotsは、それをもっと簡単にしたいの”。
この仲良しブレスレットはご覧のようにかなり単純で、LEDライトとボタンがある。自分のと友だちのとが“仲良しペア”になるためにはJewelbotsアプリを使う。電池は一回充電すると3日もつ。
異なる友だちグループはブレスレットの色で指定する(決める)。たとえば青のグループの友だちが近くにいたら、青のブレスレットのLEDが点灯する。そしてお互いが、振動(バイブレーション)の列の暗号で“秘密のメッセージ”を伝える。
たとえばスマートフォンの使用を禁じられている教室で、友だちのメアリーに“ブッブッ”という短いバイブを送ると、この授業終わったら会おうね、という意味になる。
ブレスレットはそのままでも十分使えるが、ArduinoのIDEを使ってプログラミングするとオリジナルのメッセージを作れる。好きな男の子からFacebookにメッセージが来たら、“ぶー”一回で青の点滅、とか、ママからテキストが来たら“ぶっぶっぶっ”で赤点滅、とか。
ただし、Chippsもすでに認めているが、このような、友だちのグループ化は、仲間はずれのようないじめに結果するおそれがある。インターネットをいじめのないコミュニティにすることが、根本的な課題だ、と彼女も言う。
“9歳から14歳ぐらいの女の子200名に話を聞いたけど、みな異口同音に、友だち関係がいちばん重要、と言うわね。とくに重要なのが、自分たちの仲間に誰が入ってくるか、自分がどんな子たちの仲間に入るか、ということなのよ”、とChippsは語る。
ブレスレットは一つ65ドル、発売は2016年の春だ。
Jewelbotsは今、ネットワーキングを信号の弱い携帯電話のセルネットワークに頼らないようにするために、ウェアラブルのためのメッシュネットワークの構築に挑戦している。 また、ティーンのためのそのほかの教育的ウェアラブルの開発にも。