新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大で子供の教育に大混乱が生じ、EdTechのスタートアップは成長している。いまのところ、毎週のように新たな資金調達が明らかになっているように思えるほどだ。
今度はNovakidの番だ。同社は子供向けのESL(English as a Second Language、第2言語としての英語)学習を手がけるEdTechスタートアップの1つだ。同種のソリューションがたくさんある中、シリーズAで425万ドル(約4億4000万円)を調達したNovakidにチャンスはある。このラウンドはハンガリーを拠点とするPortfoLion(東ヨーロッパの主力銀行であるOTPのグループ企業)と、EdTechを対象としていることで知られる米国ファンドのLearnStartが主導した。LearnStartは、以前にVIPKIDやBrilliant.orgを支援したLearnCapital VCの一員だ。TMT InvestmentsとXploration Capitalもこのラウンドに参加した。150万ドル(約1億6000万円)を調達した2020年1月の資金調達ラウンドには、韓国を拠点とするBonAngelsとLETA Capitalの2社のシードインベスターが参加した。
Novakidの教授法はAsher(アッシャー)、Thornbury(ソーンベリー)、Krashen(クラッシェン)、Chomsky(チョムスキー)の言語習得理論に基づいており、4〜12歳の子供に特に適している。米国で法人化し、ヨーロッパを中心に開発とカスタマーサポートをしている。
共同創業者でCEOのMax Azarow(マックス・アザロフ)氏は次のように述べている。「Novakidは主に話されている言語が英語でない国や地域にいる子供たちの英語学習を再発明します。そうした国や地域では英語は通常、文法を中心に抽象的な教科として教えられ、実用的な演習はあまりありません。これに対してNovakidは、極めてインタラクティブなデジタルのカリキュラムとライブの個人指導セッションを組み合わせた独自の形式を提供しています。ライブのセッションでは完全に英語漬けになるために学習者とチューターが英語のみで会話をします」。
PortfoLionのパートナーであるAurél Påsztor(オーレル・パスター)氏は次のようにコメントした。「Novakidは素晴らしい成長を遂げていることから投資家の注目を集めました。対前年比で学習者数も収益も500%以上増加しています。他にも、顧客のリテンションが高い、国際的にビジネスを広げている、有料サブスクリプションで確実に収益化しているといった点が魅力です」。
カテゴリー:EdTech
タグ:Novakid、語学学習、資金調達
画像クレジット:Novakid
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(翻訳:Kaori Koyama)