完全自動のドローン集団で、倉庫の在庫を把握する

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映画「インディー・ジョーンズ」第1作のラストで当局が聖櫃を隠そうとしたとき、誇り高き官僚的組織が必ず取る手段を選んだ。巨大な倉庫の中にしまい込んだのだ。

十分整理の行き届いた倉庫でさえ、中を動き回るのは容易でない。在庫紛失の管理はまさに悪夢だ。スタッフ総動員で何かなくなっているものはないかと何日もパレットを数え続ける。しかも実際のところ人間は物を数えるのが得意ではない。その点ロボットは、そのために作られたようなものだ。

「在庫紛失は毎年数十億ドルの損失を企業に与えている」とMarc Gyongyosiは言う。IFM(Intelligent Flying Machines)のCEOは、BMWで人間・ロボットインターフェースについて長年学んだ知識を、大きな損失を生む在庫紛失問題に生かそうと、自ら会社を起こした。

「産業ロボット工学の経験から、現在倉庫で使われているシステムでは、商品の紛失がいつでも起きることがわかっていた。信じられないほどのど物が行方不明になっている。それを探すために、フォークリフトやはしごを駆使しなければならない。時には双眼鏡を持ちだすことまである。

在庫紛失問題に対するIFMの答は、ドローンの小集団だ。高精度の計数システムを塔載したロボットたちが、人間の直接介入なしに倉庫内の上空を巡回する。IFMのドローンは倉庫のシフト交替時に自動的に離陸し、在庫検査を終えると着陸して充電する。

プロセスは倉庫の大きさや配備されるドローンの数によって異なるが、通常20分ほどで終る。検査で集めた情報はアップロードされて会社の在庫管理ソフトウェアと照合される。エラーがあれば通路の端に置かれたタブレットに警告が送られるので、作業者はシフト開始時にそれを見て紛失したものがないかを確認する。

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IFMは既に複数の企業でパイロットテストを実施しており、ある匿名の自動車メーカーは、来年から商業運用を開始する計画だ。Gyongyosiによると、このシステムには当初計画した在庫管理以上の可能性があるという。「屋外にはGoogleマップがある。しかし屋内には相当するものがない。しかも製造現場は全部屋内にある。屋内で集められるデータは山ほどあり、このテクノロジーは自立的にこの情報を集められるシステムを作る最初のステップだ」と付け加えた。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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