庭や家庭菜園の環境モニタと灌水を自動化するEdynがクラウドファンディング中

ガーデニングはこれまでもっぱら、大量の勘に運を一滴混ぜたような行いだった。Edynはこの古くからあるカクテルに、データ分析という新しい味を加えようとしている。同社はそのための実際のプロダクトを作るために、Kickstarterで10万ドルを募集している

同社は2013年のDisrupt SF(サンフランシスコ)でローンチした。最初はSoil IQという社名で、CEOのJason AramburuはDisruptの審査員と来場者に、彼の会社は合衆国の1億の世帯すべてのための食糧生産技術を作り出す、と語った。製品の当時のプロトタイプは、金属の棒の上に大きな箱が乗ったようなものだった。それから2年経った今は、有名なデザイナーYves Beharの協力を得て、こんなにスマートな製品になった:

ミッションは前と同じで、デバイスはその約束を履行するためのものだ。Edynは庭や菜園などの環境条件をモニタして、植物に生存と繁栄のための最適条件を与えようとする。

このデバイスは、光量と空気中の湿度と気温と、土の栄養分や水分をチェックする。このデータを、植物と土壌科学と気候データベースなどと対照して、その土壌条件でよく育つ植物を推奨する。モニタリングは継続的に行われ、異変が起きたらユーザに警報する。同社はモニタリング装置のほかに、自動灌水機も作っているので、適正量の水やりを自動的に行わせることもできる。

これらデバイスのコントロールは、スマートフォンのアプリから行う。デバイス、Edyn Garden SensorとEdyn Water Valveはどちらも太陽光発電で動き、もちろん防水性がある。

同社は今、Kickstarterで10万ドルの資金募集と、製品の予約受付をしている。資金提供者はGarden Sensorを79ドル、ベータテスター志願なら129ドルでもらえる。159ドル以上を支援すると、SensorとWater Valveの両方をもらえる。

ガーデニングを物のインターネット(Internet of Things, IoT)のターゲットにしようとしている企業は今、Edynのほかにもたくさんある。たとえばAR Droneを作っているParrotが最近ローンチしたFlower Powerは、Edynと同じような仕事をする。Click And Growは電脳植木鉢(というか電脳プランター)を作っていて、ハーブやいちごなどの栽培を自動化しようとしている。どのデバイスが使われるにせよ、これで食糧の自給自足の効率がアップするなら、われわれ全員にとって良いことだ。

Edynの詳しい記事(未訳)〕


EdynのDisrupt Battlefieldにおけるローンチ

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))