恒星間天体「オウムウムア」、観察結果から人工的信号の証拠は見つからず

覚えているだろうか。先週、Breakthrough Initiativesの研究者グループは、恒星間天体、オウムウムア(’Oumuamua)を観察する計画を発表した。

その形状と密度 —— 長さ約800メートル、幅わずか80メートルで平均的小惑星よりも密だとみられる —— から、科学者の間では100%の自然物ではない可能性がごくわずかにあると考えられている。

第一フェーズの観察は完了し、予想通りオウムウムアから人工的信号が発せられている証拠はなかった。

観察は12月13日水曜日午後3:45 ETから午後9:45 ETまで、ウェストバージニア州のロバート・バード・グリーンバンク望遠鏡を使用して実施された。Breakthrough Listenチームは、4つの無線帯域にわたる1 GHzから12 GHz間まで数十億の個別チャンネルでオウムウムアを観察した。

Breakthrough Listenの最大の支援者の一人であるYuri Milnerによると、オウムウムアの観察に使用された機器はこの天体から発せられた携帯電話の電波信号を検出できるという。

しかし今のところまだ運には恵まれていない。あるいは、どんな幸運がやってくるかは、あなたが(映画)「メッセージ」派か、「マーズ・アタック」派によって異なるのかもしれない。

ともあれ、まだまだ終わりではない。

グリーンバンクの機器には2時間の観察から得た90 TBの生データが蓄積されている。このデータの分析にはかなりの時間を要する。これまでに処理されたのは、Sバンド受信機(1.7~2.6 GHzをカバー)が検出したデータのみだ

処理されたデータの一部は研究者向けにここで公開されている。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook