ベンチャーキャピタル、ヘッジファンド、投資銀行、プライベートエクイティファンドにとって、強力なネットワークほど重要なものはない。
しかし、ミーティングの予定、フォローアップなどの管理は今もなおローテクなプロセスである(このような人々が他人のために生み出してきたCRMツールの数々を考えれば、この状況はとても皮肉なものだ)。
Affinityという名のスタートアップは、そのような投資家たちが欲しがるようなツールを提供しようとしている。同社は米国時間5月18日、サービスのβ版ローンチと合計1350万ドルの資金調達を発表した。
本調達ラウンドでリード投資家を務めたのは8VCで、その他にも、Sway Ventures、Pear Ventures、Great Oaks Venture Capital、Western Technology Investment、そして複数のエンジェル投資家も本ラウンドに参加している。
Affinityのソフトウェアは、ネットワーク上にあるカレンダー、Eメール、CRMツールなどサードパーティの情報ソースを巡回してデータを集める。そして、「ニューヨークの企業を一番紹介してくれた人は誰か?」や「この1ヶ月間で連絡を取っていないのは誰か?」などの問いに答えてくれる。
また、同ソフトウェアは企業がもつデータを収集することで、連絡先やミーティングの予定などを自動でアップデートしてくれる。Affinityによれば、これによりデータの入力などにかかる時間を大幅に削減することができるという。
2014年、当時AffinityはRobynという社名で活動しており、共にスタンフォード大の2年生だった共同創業者の2人は、The Garageと呼ばれるコワーキングスペースで活動していた。その当時から、この2人はベンチャーキャピタルの8VC(Formation 8)を創業したJoe Lonsdale氏からアドバイスを受けていたという。Lonsdale氏は現在Affinityの取締役に就任している。
Lonsdale氏はプレスリリースの中で、「Affinityによって、私たちはその時に必要な場所に適切なリソースを配分することができます:ポートフォリオに入っている企業を手助けし、私たちのコミュニティと効率的に交流するための方法です」と話す。「このようなブレークスルーによって、私たちの仲間や友人たちはデータを有効に活用することができます。そして、それぞれのネットワークに属する企業は、お互いの未来のあり方に影響を与えあうでしょう」。
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