Pebbleは新しいウォッチ、Pebble Time Roundを発売した。今日発表したPebbleの共同ファウンダー・CEO Eric Migicovskyは、Disrupt SFのステージで本誌Greg Kumparakのインタビューを受け、新型ウォッチの開発秘話や今会社で何が起きているかを話した。
「他の製品をやめるつもりはない — これは当社製品群の一部だ」と彼は言った。「一つのスマートウォッチ、一つのウェアラブル、一つのフォームファクターが全員を満足させることない。選択肢が増えるのはすばらしいことだと私は思う。他よりスタイリッシュな製品もある。この製品でわれわれは、今自分の腕にスマートウォッチを付けていない人たちを対象にすることを考えている」。
そして、Migicovskiの手首に巻かれた新しい時計は確かに薄くて小さかった。新しいTime Roundには、Eインクカラーディスプレーが使われている。ではどうやってこの会社はその時計をここまで小さくできたのだろうか。
「われわれが強く意識していることの一つは、Pebbleが驚くべきバッテリー寿命で知られていることだ。これに関しては少しも妥協したことがない」とMigicovskyは言った。新モデルは最長2日間のバッテリー寿命を約束していて、これは他のモデルの5~7日間より短い。それでもApple WatchやSamsung Gear SやMotorolaのAndroidウォッチよりは長いが、週末の旅行にはケーブルを持っていく必要がある。Pebble Time Roundの電池が切れたら、15分間充電すれば1日は持つ。
Migicovskyは、現在のスマートウォッチ事情についても話した。同社が最初のKickstarterキャンペーンを始めた時、誰もスマートウォッチを作っていなかった。今、事態は変わっている。
「大きなライバルがいくつかいる。われわれはどちらかといえば将来を楽観している。将来人々はデバイスを「着用」するようになるとわれわれは見ている。スマートウォッチはその第一号だろう」と彼は言った。「Android Wearを見てみると、そこでは8~9社がAndroid Wearウォッチを作っている。その結果指揮系統は複雑になっている。
Appleと同じく、Pebbleはハードウェアとソフトウェアの両方を制御できる特異な立場にあるため、会社がユーザー体験を制御することが可能だ。Appleと異なり、Pebbleウォッチは価格が手頃だ。Pebble Timeは200ドル、Time Roundは250ドルで買える。Pebbleは今年Kickstarterでウォッチを10万台売った。
そして今、買収の噂がある。Pebbleは家電の巨人と争うスタートアップであり、買収の標的には最適だ。Migicovskyに会社を売るつもりがあるか尋ねたところ、答は曖昧だった。
「そういうことはどこのスタートアップにも起き得る」と彼は言った。「われわれは人々が欲しがる物を作る必要がある。もし本当に人々が欲しいものを作れば、そこには長期的価値が生まれると信じている。われわれはまさにそれを信じているのだと思う。少なくとも昨年の成功を見れば明らかだ」。彼は、買収の提案についてはコメントできないとも言った。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)