GoogleのNexus 7のニューバージョンには、LTEやタブレットでは最高の高精細ディスプレイなど、ビッグな改良が盛り込まれている。そこで、ガジェット買い取りサイトGazelleによると、多数の初代オーナーが旧型機の下取りに訪れている。Nexus 7の一日の持ち込み数は、先週に比べて4倍だという。
とくに火曜日と水曜日にかけては持ち込み数が先週比で5倍になった。それはGoogleの新バージョン発表の前日と当日にあたる。同社がiPad以外のタブレットも受け取るようになったのは今年の初めからだが、今ではそれら全体の1/4近くがNexus 7だ。
Googleからの発表日となった水曜日当日は、Nexus 7の持ち込み数が最大を記録し、第二位の日のさらに約5倍になった。第二位の日とはNexus 7の新モデルがリークされた7月17日だ。それは、できるだけ早く持ち込んで高値で買ってもらおう、という根性の表れだ。
このニュースは、Nexus 7のオーナーがそれを気に入っていること、そして新型を欲しがっていることを、物語っている。旧型機を売って、そのための資金の一部にしたいのだ。しかし、それだけではない別の面もある。新型Nexus 7が発表された日に、iPadの下取り持ち込みは増えなかったのだ。つまりGoogleは、iPadのオーナーをiOS教から改宗させることには、成功しなかった。
そもそも最初から、Nexus 7は、その、目で見て分かるメリットにもかかわらず、iPadキラーにはなれなかった。Apple陣営は現状に満足しているようだが、しかしタブレット市場はまだ今後の成長の余地が大きい。その空きスペースに向けてGoogleは伸びていくのか、それとも既存ユーザの買い替えブームで終わるのか、どっちになるかな?
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))