新Tinderは好き放題に課金する


Tinderの「Rewind」機能がやっと実装された。この機能によりユーザーは、右にスワイプしたかったのに間違えて左にスワイプしてしまった相手を取り戻すことができる。

この「Rewind」機能は、本日(米国時間3/2) 公開されたTinderの有料版のTinder Plusに加入することで利用できる。その料金体系はユーザの年齢で異なり、アメリカ国内だと9.99米ドルから19.99米ドルの料金設定だ。そう、30歳以上のユーザーがTinder Plusを利用するには19.99米ドルが課金されるが、30歳未満のユーザーは9.99米ドルで利用できる。

ただし、ここTechCrunchのオフィスには、30歳以上の女性のユーザーでTinder Plusを月々14.99米ドルで利用している人がいる。我々は、Tinder Plusのより明快な料金体系を知るため、Tinderに問い合わせている。近い内に情報を更新する予定である。

現時点では、料金体系は年齢の他にも地域によっても異なることを把握している。新興国(Tinderは140の国と地域で利用可能)のユーザーは、月々2.99米ドルから利用できる地域もあれば、イギリスのような先進国市場の28歳以上のユーザーには月々23米ドル(これは、他地域の28歳以上のユーザーのおよそ4倍の価格だ。)で提供している。

Tinderは、ここ数ヶ月の間で複数の市場で価格設定を検証していた。彼らから全ての情報が開示されていなくても、価格設定の背景を推測するのは容易である。年齢層の高いユーザーは、理論上、供給が少ないが、需要も少なくマッチングが困難となる。よって、このようなデートの為のツールに支払うべきということだろう。それに加え、年齢層の低いユーザーより多く収入があることも予想される。

Uberの需要に伴い変動する料金体系が、ロマンスを求める冒険者たちにも適用された形だ。

Tinder PlusにはPassport機能も含まれている。今までは、現在地付近のユーザーしか検索できなかったが、この機能を使用することにより、世界中の好きな場所にピンを落とすだけで、その地域の気に入る相手を検索することができる。

Tinder Plusでは更に、ユーザーが広告を非表示にすることもできる。ただし、Tinderはまだ広告商品を提供していない。情報によると この広告商品は、今月下旬頃から提供が開始される予定であるが、まだどのような広告になるかは具体的には示されていない。

今日のローンチに含まれている機能の多くは、既存ユーザーのTinderの使い方を踏まえていて、理に適っている。特にRewind機能は、右にスワイプしたかったのに、操作ミスをしてしまったことのあるユーザーにとって魅力的に映るだろう。

Tinderでは累計60億のマッチがあったが、その内のどれくらいが実際に意味のある出会いだったか計測するのは困難だ。しかし、それはTinderにとって必ずしも悪いことでもない。重要なのは、多くの人が直感によって将来パートナーになるかもしれない人を気軽に選ぶこのアプリに熱中しているということだ。

右へのスワイプを左にしてしまうことは良くあることであり、そのリスクを次の彼氏や彼女となるかもしれない人と出会うチャンスを失うことだと思うほど、それはこの機能に料金を支払うか支払わないかという問題ではなく、それにいくら払うかという問題になる。

Passportのような他の機能は、より利用頻度の高いユーザー向けと言える。Tinderを上手く使いこなしているユーザーなら、旅行する時もこの追加機能を使用することだろう。そう、先々の予定を決める為に。

Tinder Plusをチェックしたい人は、CEOのSean RadがCNNのインタビューに応えている様子をここから 、あるいは Tinder blogで情報を確認してほしい。

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma / facebook