Coinbase(コインベース)は米国時間1月28日のブログで、直接上場により株式公開を計画していると発表した。
この仮想通貨取引所は2012年に設立され、ユーザーはBitcoin(ビットコイン)やEthereum(イーサリアム)のような分散型トークンの売買ができる。同社は非公開企業として5億4000万ドル(約564億3000万円)以上の資金を調達している。
2020年12月、Coinbaseは内密にS-1をSECに提出していたと発表した。
一般的にはまだその財務状況を確認されていないが、IPOプロセスからオプトアウトしたことがわかっている。最近、直接上場は人気となっており、しばらくのテック系IPO上場初日の暴騰ぶりを考えると、Coinbaseのような企業が公開市場への道を選ぶのは驚くに値しない。
この道を選んだのはCoinbaseだけではない。Robloxは2020年後半のIPO市場を観察した後、自社のIPOを延期し、代わりに直接上場を選択した。
直接上場により、企業は新しい株式のブロックを価格設定して売却する必要がなくなるため、従来のIPOの要素をスキップできる。その代わりに企業は、単にその株式を公開するだけで取引に利用できるようになる。もちろんすべての企業が、自分たちが魅力的であると証明するのに十分な知名度があるわけではないため、直接上場企業は新しい一次資本を調達する能力を失う。有名で裕福な企業なら、直接上場が最も魅力的だと感じるかもしれない。
ここ数カ月、テクノロジー企業のIPOには非常に好意的で、投資家たちはいわゆる「デジタルトランスフォーメーション」を支援できるテクノロジー企業を支援しようと躍起になっている。仮想通貨市場が一般公開市場と同じ水準になれば、Coinbaseは取引を開始したときにかなり有利な立場に立つ可能性がある。
消費者の仮想通貨への関心、取引量、Bitcoinの価格には、一般的な相関関係がある。Coinbaseはユーザーの取引から収入を得ているため、最近のBitcoin価格の上昇が同社の業績に貢献したと推測するのも無理がない。
Coinbaseの発表は、ソフトウェア会社のQualtricsが米国時間1月28日に株式を公開したのと合わせて実施された。同社の株価は同日の取引だけで50%近く上昇した。この仮想通貨会社がS-1の公開申請を提出した際には、さらに詳細が発表されることになる。
カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:Coinbase、IPO、仮想通貨
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(文:Lucas Matney、Alex Wilhelm、翻訳:塚本直樹 / Twitter)