一年半前、本誌TechCrunchを含むメディア系子会社を新会社Oathにまとめた大手キャリアVerizonが、その社名をOathから、なんと、Verizon Media Groupというたいへん分かりやすい名前に変えた。これによって、中身とパッケージが一致する。そしていちばん重要なのは、“Oath”よりもずっと、意味のある名前であることだ。
事業部のトップGuru Gowrappanによると、社名が正式に有効になるのは1月の8日、CESが始まる日だ。彼によると、改名のねらいは、メディア系の事業が“Verizonの中核的ビジネスの一環”であることの強調にある。改名を公式に発表するブログ記事では、最初、大きな紫色の、Yahooの”Y”がロゴとして使われ、各社報道でもそれが紹介されたが、嬉しいことにそれは、VZMの一般的なロゴにはならないことになった。
では、どんなロゴになるのか。同社のスポークスパーソンによると、それは改名が正式に有効になる1月8日に発表されるそうだ。あの評判の悪い、“Oath:”の末尾のコロン(上図)がなくなるかどうかも、その日に分かるわけだ。
なくなると、いいね。
ブランドをめぐる混乱がなくなるのも良いね。当時の本誌の親会社AOLのCEO Tim Armstrongは、Oathという社名が決まったとき、“‘Oath’は‘growth’(成長)と韻を踏む。それ、つまり成長が、われわれの仕事だ”、と言った。明らかに、当時言われた
AOL+Yahoo = Oath
という、こじつけのような方程式は、最初はほとんど社内向けのブランドでしかなかったOathには的(まと)はずれだ。でも、韻はなくなっても、成長はどの企業でも重要な目標だ。
Verizon Media Groupの登場に、ブランドの改名以外の意味はないだろう。その中にいるHuffPost, Engadget, Tumblr, そしてもちろん本誌TechCrunch等々は、ほとんど何も変らない。
〔Verizonが買収した…のちにOathの中身となる…メディア大手はYahoo!とAOL、本誌TechCrunchなどVerizon傘下の実体のあるメディアは、ほとんどがこれら2社の子会社だった。〕