Flickrのバックアップを急げ、今日から1000枚+の写真削除開始

ひょっとしてFrickrにアカウントがある? そこに1000枚以上の写真を保存しているだろうか?

それなら急いでバックアップした方がいい。大量の写真を永久に失う可能性がある。

われわれはしばらく前から、FlickrがSmugMugに買収された後、無料アカウントの写真保存容量を1TBからわずか1000枚に縮小しようとしていることを報じてきた。 1000枚の以上の写真は古い方から順に永久に削除される。

「後でバックアップしよう」と思っているなら、その「後」は「今」だ。Flickrは2月5日(米国時間)から削除を始めると言っている。つまり今日だ。

1枚ずつダウンロードするというのは手間がかかりすぎる。次のようにするのがよい。

  1. デスクトップ・ブラウザでFlickr.comへ
  2. ログイン
  3. 右上のプロフィール画像をクリック、“Settingsへ
  4. 下スクロール、“Your Flickr Data”へ
  5. 登録メールアドレスが正しいことを確認(違っていたら修正)
  6. “Request my Flickr data”をクリック
  7. 待つ.

数時間のうちにメールアドレスに巨大なZIPファイルが届くはずだ。外付けHDD、Googleフォトなど適当な場所に保存する。バックアップできればどこでもいい。今はどうとういうことない写真でも数年たつと思いがけない価値が出てくるかもしれない。

SmugMugは1000枚という新たな制限について昨年11月のブログ記事で説明している。

(情報開示:Flickrは現在SmugMugが所有しているが、買収以前はYahoo/Oathの所有だった。OathはTechCrunchを所有している。われわれとFrickrの間に現在なんら利益相反はないと信ずるが、念のためこの情報を公開しておく)

画像:TechCrunch

(日本版)Yahoo USのアカウントを持っている場合、いったんYahoo USにログインし、検索バーにFrickrと入力すると移動できる。まだZIPファイルは受け取っていないが、Request my Flickr dataまでは成功。

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滑川海彦@Facebook Google+

本誌親会社Oathが1月8日にVerizon Media Groupになる…Oathは意味不明の社名だった!

一年半前、本誌TechCrunchを含むメディア系子会社を新会社Oathにまとめた大手キャリアVerizonが、その社名をOathから、なんと、Verizon Media Groupというたいへん分かりやすい名前に変えた。これによって、中身とパッケージが一致する。そしていちばん重要なのは、“Oath”よりもずっと、意味のある名前であることだ。

事業部のトップGuru Gowrappanによると、社名が正式に有効になるのは1月の8日、CESが始まる日だ。彼によると、改名のねらいは、メディア系の事業が“Verizonの中核的ビジネスの一環”であることの強調にある。改名を公式に発表するブログ記事では、最初、大きな紫色の、Yahooの”Y”がロゴとして使われ、各社報道でもそれが紹介されたが、嬉しいことにそれは、VZMの一般的なロゴにはならないことになった。

では、どんなロゴになるのか。同社のスポークスパーソンによると、それは改名が正式に有効になる1月8日に発表されるそうだ。あの評判の悪い、“Oath:”の末尾のコロン(上図)がなくなるかどうかも、その日に分かるわけだ。

なくなると、いいね。

ブランドをめぐる混乱がなくなるのも良いね。当時の本誌の親会社AOLのCEO Tim Armstrongは、Oathという社名が決まったとき、“‘Oath’は‘growth’(成長)と韻を踏む。それ、つまり成長が、われわれの仕事だ”、と言った。明らかに、当時言われた

AOL+Yahoo = Oath

という、こじつけのような方程式は、最初はほとんど社内向けのブランドでしかなかったOathには的(まと)はずれだ。でも、韻はなくなっても、成長はどの企業でも重要な目標だ。

Verizon Media Groupの登場に、ブランドの改名以外の意味はないだろう。その中にいるHuffPost, Engadget, Tumblr, そしてもちろん本誌TechCrunch等々は、ほとんど何も変らない。

〔Verizonが買収した…のちにOathの中身となる…メディア大手はYahoo!とAOL、本誌TechCrunchなどVerizon傘下の実体のあるメディアは、ほとんどがこれら2社の子会社だった。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Verizon/Oath傘下だったFlickrをSmugMugが買収、写真サイトとしてのFlickrは存続

SmugMugがFlickrを、Verizonのメディア系子会社Oathから買収して、二つの写真共有サービスが合体する。

このニュースを速報したUSA Todayは、SmugMugのCEO Don MacAskillにインタビューしている。それによると彼は、Flickrを再び元気にしたい、と言っている。

しかしまだ、具体的なプランはないようだ: “CEOが、これからどうしていいか分からない、なんて言ったら馬鹿と思われるかも知れないけど、SmugMugだって最初にマスタープランがあったわけではない。顧客の声に耳を傾け、多くの人たちが、彼らやコミュニティにとって重要な何かを求めていると分かったら、それを作ってきただけだ”。

Flickrは2004年に創業され、1年後にYahooが買収した。そのYahooはVerizonに買収され、Verizonは同じころ買収したAOLと合わせて、新たな子会社Oathを作った

過去2か月、Oath(本誌TechCrunchのオーナー)はAOLとYahooの一部資産を売却してきた。それらは、Moviefone(MoviePassの親会社(Oathが株主でもある)が買収)、Polyvore(資産をSsenseが買収)、などだ。

この売買に関するFAQで SmugMugは、Flickerは単独のサイトとして運営し、ユーザーのアカウントや写真の併合はしない、と言っている: “いずれはFlickrをSmugMugの技術的インフラストラクチャの上へ移して、Flickrの写真もその移行の一環として物理的には移動すると思われるが、しかし写真そのものはFlickr上に残る”。

このFAQは、今後のサービスについてこう述べている:

SmugMugとFlickrは、世界でもっとも影響力のあるフォトグラファーのコミュニティを代表しており、その強さを数字も示している。われわれはフォトグラファーたちに、彼らが自分のストーリーを語るために必要とするインスピレーションとツールの両方を提供したい。われわれは刺激とエネルギーを結集して、より多くのフォトグラファーたちに、自分が見たものを他と共有したいという意欲を鼓舞していきたい。そしてわれわれは、すべてのフォトグラファーを歓迎するスペースになりたい: ホビイストでも、蒐集家でも、そしてプロの写真家でも。

買収の価額等は公表されていない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Firefoxのデフォルト検索がGoogleに戻り、OathとMozillaが訴訟合戦

MozillaがYahooからGoogleに切り換えると発表した数週間後、Firefoxのデフォルト検索エンジンは激しい法廷闘争の対象になった。12月1日、Yahooの新しい親会社のOathは、Mozillaが契約に違反したとしてカリフォルニア州裁判所に訴えた。そして今度はMozillaが反対訴訟を起こし、検索エンジンの変更は二社間の契約に沿っていると主張した。

大したことではないと思うかもしれないが、これは数億ドルの話だ。2014年、Yahooは自社の検索エンジンを、Mozillaの苦戦中の人気ブラウザーのデフォルトにするために、年間3.75億ドル支払う契約を結んだ

契約の詳細が明らかにされたのはつい昨年のことで、CEO Marissa Mayerが会社をVerizonに売却する準備のために詳細な調査が行われたときだった。いくつものトラブルありながらもVerizonの契約は完了し、Oathが誕生した(Yahoo/AOLが合体し、その傘下にTechCrunchがいる)。それに伴いVerizonは年間3.75億ドルの支払いを2019年まで引き継いだ。

Mozillaにとって悪くない取引だ。しかも、Yahoo(あるいはYahooの親会社)はたとえMozillaがYahooをデフォルト検索エンジンから外しても支払い続ける義務があるというならなおさらだ。契約上Mozillaは、何らかの理由でYahooが不適当だと判断したときには契約を終了できる権利を与えられている。

数週間前まさにそれが起きた。Mozillaは新ブラウザーQuantumを公開したタイミングで検索エンジンをGoogleに戻した。Firefoxの最新バージョンは、これまでChromeに市場を奪われ続けてきた同社が基本に立ち返ったと多くの人たちから暖かく迎えられた。当然、Oath/Yahooは黙っていなかった。

昨日の反訴でMozillaは、Verizon買収後の契約をじっくりと検討した結果、Yahooをデフォルト検索エンジンにした選択を撤回したと説明した。

「われわれはYahooの買収直後から数カ月間をかけて、Yahooおよびその買収者から成功の保証を得られるかどうか検討を重ねてきた」と同社はブログで説明した。「デフォルト検索エンジンとしてYahooを使い続けることは、上記のあらゆる点に悪影響を与えることが明らかになったため、契約を終了する権利を行使して別の提供者と契約した」。

Oathは、Mozillaの公式回答に対する公式回答を発表していない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook