日本のオンラインリテイルのトップ企業Rakutenが今日(米国/日本時間8/19)、あたかもAmazonに見倣ったかのように、同社独自のAndroidアプリストアを立ち上げた。
その‘Rakuten App Ichiba’と呼ばれるアプリストアは、同社によると、アプリを買うとポイントがもらえるだけでなく、Googleのアプリストアよりもセキュリティが強化されている。
Rakuten App Ichibaは、最初のスケジュールでは6月の終わりに開店の予定だったが、結局本日の開店へとずれ込んでしまった。アプリは180のデベロッパからの380種が揃っており、一部はこのストアでしか買えない。アプリが100万種を超えているGoogle Play Storeに比べるとあまりにも少ないから、Androidユーザに広くアピールするためには豊富な品揃えを急ぐ必要があるだろう。なおRakutenのポイントSuper Pointsは、アプリストアに限らずいろんなサービスで幅広くもらえる。同社は今や銀行もやっているし、スマートフォンの独自の料金プランもあり、もちろんふつうのeコマースサービスもある。アプリストア内でも、ストア内やアプリ内の支払ができる。
でも、いちばんおもしろい部分は、セキュリティ関連だろう。Androidがマルウェアの巣窟であることは、いろんなところで報道されている。AppleのCEO Tim Cookもかつて、そのことを強調した。しかし今回Rakutenは、セキュリティ企業のTrend Microと提携して、その脅威と戦おうとしている。
Rakuten App Ichibaにアップロードされたアプリはすべて、Trend Microの技術によりチェックされ、さらにストアは、毎月ユーザのスマートフォンの上でセキュリティ検査を行う機能を提供している。
企業が独自のアプリストアを作る、というお話は久しぶりだ。過去にはAmazonの例があったし、日本で人気のインターネットポータルYahoo Japanにもある。Rakutenのアプリストアもおそらく、同社のホームグラウンド日本限定だろう。