メッセージングアプリは、多くのユーザーデータを蓄積していく。プライベートな写真やビデオから誰と一番多く話したか、どこにいたか、どんなネット金融サービスを使っているか等、様々な情報が残される。ここ数年にかけて、多くのメッセージングアプリが端末間暗号化を導入し、プライバシーを求めるユーザーに対して、友達を驚かせたいユーザーと同程度には配慮するようになった。
今日(米国時間2/5)、暗号化チャットアプリとして人気の高いViber(Rakuten Inc.傘下)は、”secret message” という新機能を公開し、ユーザーが自分たちの会話をこれまで以上に制御できるようにした。ユーザーは写真やビデオをチャット履歴に残すかどうかを「送信」ボタンを押す前に設定できる。これまでにもViberは、会話の記録を自分と相手の端末両方から削除する機能を提供している。
新たに追加されたsecret message 機能では、シェアしたいけれどもアーカイブには残したくない画像にタイマーを設定することができる。Snapchatと似たやり方だ。受信者が写真を見られる時間は1、3、7、10秒の中から選ぶ。この時間が過ぎると、受信者履歴には何かがシェアされた記録は残るが写真は見られなくなる。
ビデオは受信者が1回だけ見たらアーカイブから消えるように設定できる。secret messagesは1対1チャット、グループチャットのどちらでも有効で、iOSおよびAndroid端末で使用できる。
先月Viberは、登録ユーザー8億人、月間アクティブユーザー2.6億人を突破したと報じられた。暗号化チャットプラットフォームには、エドワード・スノーデン推奨のSignalをはじめ、WhatsApp、Line、Kakao Talk等ライバルがひしめいている。
Viberのsecret messagesは、便利な機能ではあるが画期的というわけではない。例えばLineとKakao Talkも同様の機能を提供している。LineのタイマーはViberの静止画像の機能によく似ている。Kakao Talkは読み終ったメッセージを削除できる。そしてもちろん、刹那的メッセージングを主流にしたのはSnapchatだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)