Googleの機械学習や人工知能の仕事はおもしろいものが多いが、商業的というより、ややアカデミックだ。でも人間は、そんな、手で触れないものでも、なんとか触(さわ)って理解したいと思う。そこでGoogleは、この新しい技術の小さなデモを集めて、AI Experimentsという展示サイトを作った。
目的は、人びとが機械学習の応用例をいじって遊んだり、コードをダウンロードして原理を理解することだ。今展示されているのは8つだが、そのうちの4つは今すぐにでもWeb上で対話的に体験できる。
Giorgio Cam(モバイルがおすすめ)は、ユーザーのカメラが捉えた物を識別し、その言葉で韻を踏み、汽笛で警告を鳴らす。
Quick, Draw!はユーザーのスケッチを認識する絵辞書。ユーザーがいろんな物の絵を描いて、この辞書を教育できる。
Infinite Drum Machineは、ユーザーが指定した音列に似た音を集める。それらをシャッフルして鳴らすと、MatmosやMira Calixのようなビートにもなるだろう。わざと、そうしてるのだ、と思うけどね。やり過ぎるとひどい騒音になるので、ご注意を。
Bird Soundsは、その名のとおり。鳥の鳴き声をAIがそのリズムや音調で分類している。あなたの家の窓の外でいつも鳴いてる鳥は、そこに見つからないかもしれないけど、鳴き声をpoo-tee-weetなんて書いてある図鑑よりは、ましだな。
そのほかのデモも、ダウンロードしたり、例を見たりできる。たとえばAI duetは、あなたのキーボードの演奏を真似て、それをより高度にしようとする。そしてThing Translatoは、物を見せるとその物の名前を翻訳する。実用性ありそう。