4年半は、美しい写真でいっぱいだった。Instagramは以前ほど若くはなく、長年のユーザーを逃がしたくない。
幸い、ユーザーにはまだメールを送ることができる。メールはまだ死んでいない、たとえいくら皆がそう願っても。高い開封率は今でも重要だ。Twitterは、ユーザーが読みそこねたかもしれないベストツイートを知らせる再勧誘メールを強化するために、丸ごとスタートアップを買った。
今度はInstagramがメールダイジェスト “Highlights” の送信をスタートし、ユーザーがフォローしている人のベスト投稿を選んで紹介する。彼らは写真ネットワークから離れていたユーザーを呼び戻すことを期待している。
私がHighlightsを見つけてInstagramに確認したところ、プロモーションや再勧誘のためにメールを送るのはこれが初めてだと言った。新しすぎて制御するための設定すらない。試しにUnsubscribeをクリックしたところ、メール設定メニューは見当たらず、再度購読する方法はなかった。
余分なメール、そりわけ明示的に登録した覚えのないメールが送られてくることに反発する人々がいることは必至だ。しかし、Highlightsは、リアルタイムの逆時間順にフィードを表示する成熟したソーシャルネットワークに共通する問題を解決する可能性を持っている。これはInstagramやTwitterのようなネットワークには効果があるが、Facebookのように関連性順に並べられるフィードには向かない。
この「フィルターされていないフィード問題」は、シェアの多いメンバーをフォローしすぎて、あまり投稿しない本当の友達がかき消されてしまう時に起きる。その結果フィードは興味のないコンテンツで埋め尽くされ、利用頻度を下げかねない。これはまた、フォローを増やすことをためらわせ、新規ユーザーの視聴者獲得を妨げ滞在意欲を削ぐことにもつながる。
しかしこうした問題は、人気の高いコンテンツを表面化することによって、ある程度解決できる。Twitterは、RestEngineの買収以来続けているメールキャンペーンに続き、改善したまとめページ ― これも Highlightsと呼ばれている ― によって問題に取り組んでいる。Facebookも、メールやテキストメッセージ等様々な再勧誘ツールを実験している。最近では、Facebookが2人の友達の結婚を知らせるプッシュ通知を送ったという話も聞いた。
今やInstagramは、休眠メンバーを目を覚ます段階にまで成熟した。そこには「3億人の月間ユーザー」がいるが、これは殆どチェックをしないユーザーを含む不正確な統計だ。瞬間を共有するという使命を成し遂げ、広告に基づくビジネスモデルを強化するためには、ユーザーが貪欲にフィードを消費する必要がある。
そのためのInstagramの戦略は、写真を塀の外に出さないことだった。彼らはTwitterに同サービスの写真をインラインでは表示させず、ユーザーがInstagramを使わなければならないようした。今Instagramは、道半ばまで来ているユーザーに手を差し伸べようとしている。Highlightsは、Instagramを開かずに見逃がした写真を人々に思い出させることができるかもしれない。
そして、1年前にInstagramがパーソナル化を開始するまで古くさくて忘れられていた検索タブに、もっといい「ベスト・オブ」機能が組み込まれても私は驚かない。世界一人気の写真と言われてもピンと来ないが、検索機能がユーザーのネットワークや近所のトップ写真を見つけられるかもしれない。そうやってInstagramはユーザーを最適にもてなすことができるだろう ― たとえそのユーザーの生活が完璧に選ばれたフィルターに合っていなくても。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)