毎日のつまらない業務を自動化、RPAのUiPathが440億円超を調達

IT企業向けのロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)プラットフォームを展開しているUiPathはシリーズDでベンチャーキャピタルから4億ドル超(約440億円)を調達中で、評価額は70億ドル超(約7750億円)になる見込みだ。Business Insiderの報道後、TechCrunchに対し認めた。

我々はUiPathにコメントを求めていた。

2005年創業のUiPathはこれまでに4億900万ドルを調達していて、つまりこのスタートアップにこれまで投資された資金の累計額、そして評価額を今回のラウンドは倍増させることになる。2億2500万ドルを調達したシリーズCは6カ月前に行われたばかりで、PitchBookによるとその時点での評価額は30億ドルだった。UiPathはプロ中のプロの投資家であるCapitalGとSequoia Capitalに支援されていて、この2社とシリーズCを共に主導したのはAccel、Credo Ventures Earlybird Venture Capitalなどだ。

今回のシリーズDは機関投資家が主導している。

UiPathは、事業を展開する中で毎日のつまらない業務を簡単にするのを目的とする自動化ソフトウェアのワークフローを作っている。RPAというのはおそらく間違った名称だろう。というのも、必ずしも我々が今日思い浮かべるようなロボットではないからだ。どちらかというと、買掛け金の勘定のような日々の作業でかなり繰り返し行われることをコンピューターでさばくようにする、より洗練されたマクロレコーダーか、ワークフロー自動化ツールに近い。

たとえば、プロセスは小切手をスキャンすることから始まり、そして支払人や金額をOCRを使って読み取り、Excelのスプレッドシートにその情報を追加し、これまでその作業を行なっていた人に確認のために電子メールを送る。それでも人はまだ役割を担っている。特に例外のものを処理する場合だが、過去のシステムに比べるとオートメーションと言ってもいいくらいのレベルだ。そうでなければ現代的なツールから何の益も得られない。

UiPathは2015年に民間資本の調達を始めた。以来、評価額と経常利益は急成長している。2018年3月にシリーズBで評価額を11億ドルにし、シリーズCでその数字を倍以上にし、さらには最近のラウンドでまた倍にしようとしている。これは膨張しつつある経常利益のおかげだ。

経常利益が2年足らずの間に100万ドルから1億ドルになった、とUiPathは話す。シリーズC時点で1800社のクライアントを抱え、1日あたり6社増えていた。UiPathの昨年の経常利益は1億8000万ドルで、順調にいけば2019年の経常利益は4億5000万ドルとなる、と情報筋は語っている。

イメージクレジット: Busakorn Pongparnit / Getty Images

 

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(翻訳:Mizoguchi)

投稿者:

TechCrunch Japan

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