注文・決済から30分以内に商品を届けるデジタルコンビニ「QuickGet」(クイックゲット)運営のレキピオは9月16日、第三者割当増資および日本政策金融公庫より総額1.7億円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、UB Ventures、マネックスベンチャーズ、サイバーエージェント・キャピタル、FGN ABBALab、F Ventures LLP、個人投資家の赤坂優氏、中川綾太郎氏、吉田浩一郎氏。また同日、「QuickGet」サービスの正式リリースを明らかにした。
同社は、Android版またはiOS版アプリ上で商品を注文・決済すると、30分以内に自宅まで届けるというデリバリーサービスQuickGetを展開(PCからの利用は不可)。調達した資金は、QuickGet正式リリースに伴う事業拡大に向けた採用活動に利用。今後は、六本木エリアでさらなる成長を目指し、随時サービス提供エリアを拡大する。
またデジタルコンビニだけでなく、フードデリバリーや買い物代行など周辺領域にも参入し、顧客が欲しいと思った時に欲しいものが何でもすぐに届く世界を実現させ、デリバリー市場の覇者を目指す。
QuickGetは、食品・お酒・日用品などを届けるデジタルコンビニとして、現在東京都港区と渋谷区の一部エリアで展開。営業時間は9:00~24:00(年中無休)。料金は、商品代+配送料250円、アプリ利用料は無料となっている。六本木エリアのみでアプリ内累計流通額が数千万円以上、なかには1ヵ月間に数十万円使うユーザーや、コンビニに行かなくなったというヘビーユーザーもいるという。
サービス提供エリアとして、9月7日から恵比寿・神宮前・代官山・白金エリア、9月14日からは霞ヶ関・虎ノ門・西新橋エリアを追加。今後も段階的にエリアを拡大し、9月下旬には品川区や新宿区の一部エリアでも利用可能となる。
対象エリア
- 港区: 六本木、西麻布、南麻布、東麻布、麻布十番、元麻布、麻布台、赤坂、南青山、北青山、麻布狸穴町、麻布永坂町、白金、三田、虎ノ門、西新橋、愛宕、芝公園2丁目、芝公園3丁目、芝公園4丁目、芝3丁目
- 渋谷区: 広尾、東、渋谷、恵比寿、恵比寿西、神宮前、桜丘町、鶯谷町、代官山町、猿楽町、千駄ヶ谷2丁目、恵比寿1~4丁目
- 目黒区: 三田1丁目
- 千代田区: 霞ヶ関
9月21日以降追加予定
- 千代田区: 永田町1~2丁目、紀尾井町
- 品川区: 上大崎2丁目
- 新宿区: 信濃町、南元町
- 渋谷区: 南平台、宇田川町、恵比寿南1~3丁目、神南1丁目、鉢山町
- 港区: 元赤坂1丁目、浜松町2丁目、白金台4丁目、芝2丁目、芝4~5丁目、芝公園1丁目、芝大門2丁目、高輪1丁目
9月28日以降追加予定
- 千代田区: 内幸町2丁目、平河町2丁目
- 新宿区: 大京町、左門町、若葉 1.3丁目、須賀町
- 渋谷区: 千駄ヶ谷1丁目、3丁目
- 港区: 元赤坂2丁目、新橋1丁目、新橋3~6丁目、浜松町1丁目、芝大門1丁目
同社は、六本木に自社倉庫を構え、商品在庫を抱えることで実店舗を持つ小売店と同等価格での販売を実現。取扱商品は、高級スーパーやコンビニで売られているような商品や日用雑貨品まで1000点以上を常時ラインナップしている。
また、実店舗のPOSシステムでは「何が」「いつ」「何個」売れたのかという購入データと、店員の主観的判断による性別・年代などの属性データしか取れないが、「QuickGet」では「誰が」にあたる個人情報と購入データを紐づけ可能で、より詳細な顧客属性や購買サイクルなどのデータに基づいた、最適なマーチャンダイジングが可能としている。