生活密着型クラウドソーシングのエニタイムス、インキュベイトとDeNAから5100万円を調達

先日、クラウドソーシングを利用した家事代行サービス「CaSy」がサービスを本格始動したと紹介した。このサービスは、家事代行の専門スタッフをネットワーク化して、クラウドソーシングで提供するというモノだった。

今回紹介するエニタイムスの「Any+Times(エニタイムス)」は、CaSyとは少しアプローチが違う。クラウドソーシングで仕事を引き受けてくれる人材「サポーターズ」に対して、ハウスクリーニングやペットシッター、害虫駆除といった、生活に密着したさまざまな仕事を依頼できるのだ。

Any+Timesは2013年10月に始まったサービス。現在サポーターズは300人程度と少ないが、東京23区内を中心にしてハウスクリーニングやIKEAで購入した家具の組み立てといった仕事のマッチングがなされているという。Airbnbで貸し出されている部屋のクリーニングといった案件もあるそうだ。エニタイムスが創業間もない頃に聞いた話だと、米国の「TaskRabbit」を意識していたそうだ。

Any+Timesでは、依頼内容と報酬を設定してサポーターズを募集できるほか、サポーターズを検索して直接仕事を依頼できる。報酬は1回平均7000円程度。ただし15%が手数料として引かれる。最近では「認定サポーターズ制度」を開始しているそう。面接に受かったサポーターズに対しては、「認定サポーターズ」であることをサイト上で表示し、信頼性を高めているという。

そのエニタイムスが6月25日、インキュベイトファンドとディー・エヌ・エー(DeNA)を割当先とした5100万円の第三者割当増資を実施した。今後は調達した資金をもとに、システムを改善するほか、サポーターズの拡大を進める。

またあわせて、地方でのマッチング率向上に向けた施策も打ちたいとしている。「ある東北の商店街では、高齢化している住民に買い物代行のニーズがあると聞いた。自治体などとも組んでサービスを展開したい」(代表取締役社長兼CEOの角田千佳氏)


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TechCrunch Japan

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