盗品ではない中古自転車を売買するマーケットプレースPerfectoは盗難データベースを有効活用

bikemessengersold

先月ローンチした自転車のマーケットプレースPerfectoは、買い手と売り手と自転車をよく調べて、盗品の売買を未然に防ぐ。

自転車通勤が世界中の都市でますます増えているから、中古自転車の需要も急増している。Craigslistのような古くからあるマーケットプレースでこの問題が激化しているのも、盗品自転車をそれと見抜いて売らないようにする方法が、ないからだ。

この問題は、多くの人が考えるよりも大きい。合衆国では毎年150万台の自転車が盗まれ、被害総額は3億5000万ドルにも達する。

Perfectoは、何をどうするのか。最初の登録時に買い手ユーザは、自分のアカウントをサイクリストの評価サイトStravaに結びつけるオプションを提示される。そしてユーザはそこから、既存の自転車とそれらの乗車履歴を取り出してリストを作る。

買い手にはたとえば、その自転車のオーナーがどこで何年何か月乗ったかが分かる。マイレージ(総走行距離)すら分かるから、 さしずめStravaは自転車のCarfaxだ。

Perfectoに売りたい自転車を登録する人は、そのシリアルナンバーを求められ、それを盗品自転車のデータベースで照合する。また、買い手と売り手の評価格付けとか、売り手買い手間のチャットなど、古典的な評価手段も使う。

PerfectoのファウンダRob Lawsonの説明では、Stravaの統合や盗難自転車のデータベースを利用することによって、盗品自転車を排除できるスマートなマーケットプレースにしていきたい、という。

自転車通勤の増加と、自転車へのテクノロジの導入によって、毎年ますます高価な自転車が市場に投入されている。この傾向が続けば、Perfectoのような、自転車専門のスマートなマーケットプレースが伸びるだろう。そしてCraigslistやeBayのような、一般的なeコマースサイトは、自転車の売買に利用されなくなるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

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TechCrunch Japan

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