矢澤麻里子氏がシード特化型ファンド「Yazawa Ventures」を組成、女性の社会活躍の支援も

矢澤麻里子氏がシード特化型ファンド「Yazawa Ventures」を組成。女性の社会活躍の支援も

Yazawa Venturesが11月24日、ベンチャーキャピタル「Yazawa Ventures1号投資事業有限責任組合」の組成を発表した。投資先は事業を立ち上げたばかりのシード期に特化しており、1件あたり1000万円~1500万円前後での出資を想定している。

投資家には日本テクノロジーベンチャーパートナーズ代表の村口和孝氏、ウィズグループ代表の奥田浩美氏などが名を連ねている。今後も出資者を募集し、2021年5月までにファンド総額7億円以上を目指すという。

矢澤麻里子氏がシード特化型ファンド「Yazawa Ventures」を組成。女性の社会活躍の支援も

代表の矢澤麻里子氏はニューヨーク州立大学を卒業後、シリコンバレーのVCでデューデリジェンスやファンドレイズを経験。国内ではサムライインキュベートでシニアアソシエイトを務めたのちに、アメリカの企業支援大手Plug and Play JapanのCOOと務めるなど、国内外のスタートアップ企業に長年携わってきた。

2019年に出産を機にPlug and Play Japanを離れたものの、「スタートアップへの投資を通じ、経済活動をより良いものにするメガベンチャーを輩出することで、かねてより課題とされる日本のGDP成長率や労働生産性の低さの抜本的改革を目指したい」という思いから、新ファンド設立に至った。

投資領域は、企業や組織におけるDXや業務効率化を含めた働く環境を構造から変革するスタートアップ、およびテクノロジーを軸にした「個」の多様な活躍を推進するスタートアップ。

また、国内のVCの女性比率は海外に比べて低く、矢澤氏のように国内で女性VCが代表を務めるケースは珍しい。女性の社会活躍を後押しすべく、課題解決に向けたヘルスケアや教育といったスタートアップにも積極的に投資していく予定だ。

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カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:Yazawa VenturesVC / ベンチャーキャピタル(用語)日本(国・地域)

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TechCrunch Japan

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