人と組織の新しいつながりをつくるサービス「Spready」を提供するSpreadyは3月28日、同サービスのベータ版を提供開始すると発表した。
Spreadyは、組織がもつ「人を探したい」というニーズを解決するサービスで、そのニーズに合った人物を同サービスに登録する「Spreader(スプレッダー)」という人々が紹介するサービスだ。例えば、「新規事業を立ち上げるので、当該領域に詳しい人にヒアリングしたい」などのニーズが考えられる。
個人のつながりを利用して、企業に人を紹介するという点では、TechCrunch Tokyoスタートアップバトル卒業生のSCOUTERなどにも似ている。ただ、それらのサービスと違う点は、Spreadyでは就職の斡旋はしないことだという。「転職市場の流動性が低い日本のカルチャーを変えるために本当に必要なのは、人のスキルを流動的にしていくことだと思う」とSpready代表取締役の佐古雅亮氏は話す。そのため、直接企業に就職を斡旋するのではなく、企業が必要なスキルを持つ人材と組織とのつながりを作ることで、その目標を達成したいという。
現在、同サービスに登録するSpreaderは200人を超す。ベータ版の段階では知人を紹介したSpreaderにはレベニューシェアとして金銭報酬が与えられる仕組みだが、今年5月に予定されている正式ローンチでは、金銭報酬ではなく、例えば「新しいサービスを優先的に使用できる」や「依頼した企業の社長とランチできる」などの体験型の報酬を受け取るサービスに変えていく予定だとしている。