米下院、プラスチック銃禁止を承認するも、3D銃器法は改訂せず

史上最も非生産的な議会は、3Dプリント武器の時代に向けてプラスチック銃禁止法を改訂できなかった。今日(米国時間12/3)下院は、〈検知されない銃器法〉の延長を圧倒的多数で可決したが、永久金属部品の内蔵を必須とするための改訂は加えなかった。

同法によれば、銃製造者は、金属検知器を鳴らために必要な量の金属を銃に含めるという規則に、自己申告によってのみ従うことになる。

「下院の法案は無いよりはましだが、十分ではない」とニューヨーク州選出のChuck Schumer上院議員は言った。「簡単に金属部品を外して検知されなくできる銃を合法的に製造することを許す抜け穴は、何としてでも塞がねばならない。現行法では、プラスチック銃に何らかの金属が含まれていれば、たとえそれを容易に取り外せるとしても製造することは合法だ。われわれが上院で通過させようとしている法案では、その点を修正する」

3D銃器は、昨年自由主義好きの銃熱狂者が、初めての殺傷能力のあるプラスチック銃の設計図を作成、配布したことによって突如話題になった。

それ以来、連邦政府、およびニュージーランド在住でパーティー好きな海賊ソフトウェアの大物、Kim Dotcomの両者が、この設計図の配信を禁止した。

改訂法案がどこまで永久金属部品を必須とする設計図を禁止できるのかを知ることは難しい。禁止された後も、ソフトウェアは広くインターネットで入手可能だ。

共和党は、民主党が法案の長期延長に協力しなかったことも責めている。「民主党は政治で公共の安全をもて遊んでいる」と共和党のChuck Grassleyは言った(ちなみにこの法案は、Chuck対Chuckの戦い)。

今、法案は上院へと渡った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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