米国が3月16日から新型コロナ対策で英国とアイルランドからの入国も禁止

トランプ米大統領はCVSやTarget(ターゲット)といった一連の企業のトップたちの名を出した3月13日の記者会見で、米国への入国禁止対象国のリストに英国とアイルランドを加える可能性があることをほのめかしていた。そして今日の会見で新型コロナウイルス(COVID-19)対策を指揮するマイク・ペンス副大統領は両国の追加を正式に発表した。

ペンス副大統領は衛生当局からの「全会一致の勧め」に従って決定された、と説明した。「大統領は、英国とアイルランドに対し、米国への入国を禁止することを決めた。米国東部時間の3月16日午前0時(日本時間3月16日14時)に発効する」と発表し、「英国とアイルランドに滞在する米国人は帰国することができるが、特定の空港に限定され、所定の手続きを経る」と付け加えた。

直近の入国禁止措置と変わらない警告だ。多くの場合、帰国する米国市民はウイルスにかかっていないことを確かめるためのスクリーニングを受けることになる。

「この感染の主要発生元の最新状況についての公式発表はというと、彼ら(中国)の感染者数は8万人で、新規患者はわずか8人、新たな死亡者は7人だった」と免疫学者のAnthony Fauci(アンソニー・ファウチ)氏はペンス副大統領に続いて述べた。「感染は中国から中国外に移っている。それゆえの入国制限措置だ。いかにコロナウイルスが突発的に発生するかは曲線で示される。すでに中国でみられたものであり、いま韓国でも示されつつある」。

英国とアイルランドは、この前に始まった欧州からの30日間の入国禁止措置からは除外されていた。以前の入国禁止対象リストは、オーストリア、ベルギー、チェコ共和国、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、リヒテンシュタイン、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェイ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイスだった。

画像クレジット:Joe Raedle / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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