米国務省は前例のない「渡航中止」を勧告

米国務省は、米国市民に対し、前例のない「渡航中止」の勧告を発行した。新型コロナウイルス感染症の数の急激な増加を受けての措置だ。

画像クレジット:Anadolu Agency/Getty Images

発行されたレベル4の勧告では、米国市民は「COVID-19による世界的な影響により、国外への渡航をすべて回避すべきだ」としている。先週WHOは、今回の新型コロナウイルスに対して世界的なパンデミックを宣言している。同勧告では、国外にいる米市民が無期限に海外に滞在する用意ができていない限り、「すみやかな帰国に備える」べきだと付け加えた。

この勧告は米国時間3月19日に発表された。その時点で、新型コロナウイルスに感染した公式の人数は、世界中で22万人を数えていた。そのうち、米国だけでも1万人を超えている。

多くの国々が、すでに国境を封鎖したり、市民や滞在者の移動を制限して、ウイルスの拡散を食い止めようとしている。

今週になって欧州連合は、27の加盟国が関連する、いわゆるシェンゲン圏の境界を封鎖した。米国も、不可欠な移動や商取引を除いて、カナダとの国境を閉鎖している。

今回のパンデミックによって、株式と世界の金融市場が暴落し、各国政府は現金を投入したり、金利を引き下げることで、経済を持ちこたえさせようとしている。

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(翻訳:Fumihiko Shibata)

投稿者:

TechCrunch Japan

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