米規制当局、指定13か国からのフライトで携帯電話より大きい電子機器を禁止

米国規制当局は中東およびアフリカの航空会社各社に対して、近々乗客は携帯電話より大きい電子機器はチェックインしなくてはならなくなると通告した。数多くメディアが報じた。つまり、遠からず対象の航空会社の乗客はノートパソコン、タブレット、Kindle、ポータブルゲーム機などはチェックイン荷物に入れなくてはならなくなる。

この禁止令についてはいまだに情報が錯綜している。例えば、どの国のどの航空会社が対象なのかもはっきりしていない。CNNのJon Ostrowerは、この新たな措置の影響を受ける航空会社は10社以上に上ると報じているが、具体的な会社名は不明だ。

これまでにロイヤル・ヨルダン航空だけがこの件についてツイートしている(しかし後に削除した)。エミレーツ航空などの主要中東航空会社はどこもこのノートパソコン禁止令についてコメントしていない。本誌は対象となりうる航空会社数社に連絡を取っているがまだ返信はない。例えばカタール航空の予約係と話したところ、まったくこの電子機器規制については知らなかった。

アップデートサウディア航空もこの大型電子機器禁止についてツイートした。

運輸保安局(TSA)にも問い合わせたところ、国土安全保障省(DHS)を紹介された。DHSから受け取った声明は以下の通り。「本省は安全保障予防措置の可能性についてはコメントしないが、時期が来れば情報を提供する」。

ロイヤル・ヨルダン航空のツイート(後に削除された)

この禁止令がいつまで有効なのかもわかっていない。初期の報道では禁止期間が96時間かと思われたが、どうやら航空会社が指示に従うまでの猶予期間が96時間らしい。

TSAが発令したとGuardianが報じているこの命令の理由もはっきりしていない。しかし、テロリストの脅威が迫っているとの情報に対する行動である可能性はある。

ほとんどの航空会社が、リチウムイオン電池を電源とするあらゆる機器のチェックインを禁止していることを踏まえると、今回の決定は実に紛らわしい。これらの航空会社を利用する乗客は、対象デバイスをチェックインできるのか、一切持ってはいけないのか、いずれかを意味することになる。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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