米Synaptics、ボタン不要の極薄型指紋センサーを開発

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FS9100というのは語呂のいい名前とはいえない。指紋スキャナーに派手な名前を選ぶ人などいないだろうが。しかし、Synapticsの最新テクノロジーはスマートフォンメーカーの生体認証へのアプローチを大きく変える可能性を持っている。センサーを厚さ1ミリのガラスの下に埋む込むことが可能だ。

つまり、スマホメーカーは端末の前面全体を1枚のガラスで覆い、なおかつアンロック機能を使える ― これは多くのメーカーにとってホームボタンの死を意味する(既に端末の裏面にボタンを移動したメーカーを除く)。

前面ガラスの下に装置を埋め込むことにより、端末の耐久性が増し(ホームボタンは往々にして弱点になる)キズや防水にも強くなる。さらに、同社によると新技術は濡れた指でも動作するという。

Synapticsは新テクノロジーのしくみについて多くを語らない。言ったのはここまでだ:「FS9100の高度なセンサーは、モバイル端末用に開発されたSynaptics独自の光学テクノロジーを使用し、極薄のフォームファクターと最小の消費電力によって重要な技術的障壁を越えた」

出荷は来年の第1四半期で、量産は第2四半期の予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

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