老兵は死なず、ただ消え行くのみ―Google、全プロダクトでGoogle+ユーザープロフィールの利用を中止へ

2015-07-28-rip-google-plus1

Google+がGoogleが期待したようには成長しなかったことはしばらく前から明白になっている。Googleは最近、写真共有機能をGoogle+から分離したが、さらにGoogle+のユーザー・プロフィールをGoogleアカウント全体で利用することも止める計画だという

GoogleがGoogle+をスタートさせた狙いの一つは、Google+のユーザー・プロフィールをGoogleのあらゆるサービスで利用することにあった。しかしこのアイディアはユーザーには人気がなく、ストリーム、写真、共有担当副社長のBradley Horowitzは今朝(米国時間7/26)のブログでその点を認め、Google+のユーザー・プロフィールの利用を中止する考えを次のように述べた

「一つのアカウントだけでGoogleのあらゆるサービスにアクセスできるのは大変便利だと多くのユーザーに好評だ。しかしGoogle+のプロフィールをあらゆるGoogleのプロダクトで使うのは理にかなっていないと考えるユーザーも多いことにわれわれは気づいた。」

Google+のプロフィール利用が中止される最初のサービスはYouTubeだ。 Googleは2013年にコメントのトロル対策としてYouTubeにコメントを投稿する際にGoogle+ のアカウントを使うことを義務付けたが、ユーザーには不評だった。数ヶ月後にはYouTubeへのアップロード、コメント投稿などにGoogle+のアカウントは必要なくなる。現在Google+アカウントとYouTubeアカウントをリンクさせているユーザーは、将来はGoogle+のプロフィールをYouTubeから削除できるようになるという。

HorowitzはGoogle+の機能を本来のソーシャル・ネットワークの分野に絞り込んでいくと述べた。GooglはGoogle+を運営する意欲を失ってはいないが、今後は「共通の関心を抱く人々の交流の場」に特化される。GoogleはGoogle+についてコレクションや位置情報の共有、ハングアウトのようなコミュニケーション・ツールに重点を移していくことになるようだ。

Google+の生みの親、Vic Gundotraが去った後、Google+はわれわれのAlexia TsotsisとMatthew Panzarinoが昨年書いたように、ウォーキング・デッド状態だった

今日の発表で、Google+は今後も生き続けると分かったが、Horowitzの「機能をSNSに特化していく」という主張にもかかわらず、GoogleはGoogle+を徐々に引退させていくつもりなのではないかと考えざるをえない。Google+から、その最大の特長であった写真共有機能がすでに分離されている。Googleのすべてのプロダクトへのユーザー・プロフィールの提供機能も失った今は、Google+は「共通の関心」をベースにした平凡なソーシャルネットワークにすぎないものに縮小した。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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