若い女子の間で人気、3000万人が使うWe Heart It写真共有アプリにメッセージ機能が付いた


We Heart Itは10代を中心に人気を得ている画像ブックマークサービスだ。このアプリに、この度Postcardsと呼ばれるメッセージ機能が追加された。

少し前までの若い女子は、ファッション雑誌を数人で持ち寄り、大好きな写真をはさみで切り取って、ベッドルームに飾るためのコラージュやアート作品を作っていた。今のデジタル時代の10代の女子はそうする代わりに、Pinterest、TumblrやWe Heart Itといったオンラインサービスを使う。

We Heart Itは、そもそもこのような若い女子向けのアプリとして立ち上がったのではなかったが、時間が経つにつれ、インスピレーションが湧く写真を集めるアプリとしてこの層の支持を得た。今では、3000万の登録ユーザーがこのアプリを利用している。15歳から24歳の年齢層で、平均ユーザーの年齢は18歳だ。

彼女達のほとんどがモバイル端末でこのサービスを利用している。モバイルからのアクセスが80%から90%近くを占め、iOSとAndroidのユーザーはちょうど半々だ。

このアプリはある意味Pinterestをより若い層向けにしたサービスと言える。画像のサムネイルが流れるフィードはPinterestでいう「ボード」に近く、ユーザープロフィール、画像のハートのアイコンをタップすることでお気に入りに登録したり、自分のコレクションに追加したりできる機能もPinterestに似ている。Pinterestの場合、画像の多くはソースとなるページにリンクされていることが多い。例えば画像の商品が購入できるページや雑誌記事にリンクされている。一方、We Heart Itでは画像が主役だ。

ここで彼女たちは自分にとって魅力的な画像を探す。それは、お気に入りのセレブやバンド、かわいい洋服やインスピレーションを受けたり心揺さぶられたりする言葉、自然やアウトドアや動物の写真、ネイルアートといった美容関連、面白いネタ、食べ物、レシピ、インテリア、アートなどの画像だ。

そして、今回このプロダクトは次のステージに進んだ。今あるソーシャルサービスに留まらず、モバイルでプライベートメッセージを送る機能を実装することで、より大きいトレンドになることを考えた。

Postcards機能では、We Heart Itのユーザーが、アプリ内の何万もの画像を使って、他のユーザーにプライベートメッセージを送ることができる。これによりユーザーを惹き付け、頻繁にこのアプリが利用されることを企業側は期待している。

「この機能により、We Heart Itの使用状況や使用時間の幅が増すと考えています」。We Heart Itの代表のDave Williamsはそう話した。彼は、若い女子の間で人気があるのをとても嬉しく思うと話し、そのユーザー層が求める機能を提供していきたいと語った。

「Postcardsをローンチしたのは、ユーザーから他のユーザーとコミュニケーションが取りたいという要望があったからです。かといって新たなメッセージアプリを求めているわけでもないのです」と彼は言った。「Postcardsは、今のサービスの中核となる体験に埋め込むようにしました。Postcardはどの画像からでも送ることができます。メッセージ機能を全面に押し出そうということではないのです」と続けた。

この機能の使い方は簡単だ。そして、We Heart Itがいままで提供してきた体験を損なうものでもないのも確かだった。インスピレーションが湧く画像がサービスの中核にあって、メッセージ機能は補足的なものだ。ユーザーがこの機能があることによって、アプリを頻繁に使用することになれば、We Heart Itの価値は高まるだろう。

最近、このスタートアップは彼らのアプリに写真を供給したい企業との契約を進めている。このような企業は、自社のブランドをアプリを使用するユーザー層にアピールしたいと考えている。また彼らは、We Heart Itのメインのフィードと検索結果に自社の写真を表示するプロモーション施策を有料で利用することもできる。このようなプランを既にDisney、Lionsgate/CBS Films、Hollister、Macy’s、Vera Wangなどを含む12社ほどの企業が利用している。

Williamsは、これらの企業との契約内容について詳細は開示しなかったが、それらの多くは「6桁(少なくとも10万ドル)」で「それなりの規模」だったと話した。

初回のトライアル期間を過ぎた後、広告の出稿を希望する企業もあるという。

企業のプロモーションの成果はそのブランドの画像に付いたユーザーからの「ハート率」で計測していると、Williamsは説明した。一人のユーザーが「ハート」を付けると、そのユーザーのフォロワーがその画像を見るようになり、さらに「ハート」が付くのだ。Williamsは、「場合によっては、30%かそれ以上のインプレッションを得ることができる」と話した。

ShakiraTeen VogueStarbucksなどのブランドやセレブの参加も発表され、Postcardsのローンチを飾った。

We Heart Itの新機能は、iOSとAndroidアプリの両方で既に利用することができる。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ facebook