ポーチに置かれた荷物を盗まれるのは、中に何が入っていたにせよ、腹立たしい体験だ。家宅侵入と窃盗が同時に行われるんだから。犯人の顔と車の番号が写った写真を警察に持って行っても、とくに警察の繁忙期であるクリスマスシーズンなんか、まともに相手にしてくれない。
同じ体験をしたエンジニアでユウチューバーのMark Roberは、警察がだめなら自分で犯人を懲らしめよう、と決心した。彼が作った箱は、泥棒さんがその家にはもう二度と近づかないであろう、と思わせるしろものだ。それだけでなくそいつは、最高品質の掃除機が欲しくなるだろう。
これが、そのビデオだ:
この遊び心溢れる(溢れすぎる)復讐ツールは、技術的にもきわめて巧妙だ。
まずそれは、GPSがついているので、箱がどこへ持ち去られたか分かる。
その箱を開けるやいなや、特製の桶が高速回転して、あたりに大量のグリッター(装飾用反射素材小片)を撒き散らし、犯人の全身に付着する。車の中で開けたら、社内がグリッターで充満する。ビデオの4:00あたりのグリッターの大爆発は、一種のアートを見ているようだ。
数秒後に、おならのスプレー缶が噴射する。しかもそれは、何度も何度も噴射される。泥棒さんが箱をそこらへ投げ捨ててくれると、GPSのデータがあるので回収に行ける。
YouTubeに投稿された長いビデオは、その一部始終を4方向(4台のカメラ)から撮影している。
これは、泥棒さんを痛い目に遭わせるのではなく、グリッターとおならの匂いにまみれた自分のバカぶりを、自覚してもらうことが目的だ。
しかしこれは、自分でやらない方が良い。その巧妙な作りを見て、自作したくなる人もいると思うが、でもビデオを見るだけの方が健康に良い。
もっと詳しく知りたい人は、このプロジェクトの共同制作者Sean Hodginsの技術的詳細ビデオを見るべし。