Blippyという名前を見て、ああクレジットカードのショッピング履歴を友だちと共有するスタートアップだ、と思い出す方もおられるだろう。本誌も当時は、その奇妙なアイデアに対して、相当な関心を持ち、厚く取り上げた。
やがてそのコンセプトは死んだが、名前は生き残った。
Blippyのドメインを買ったシリコンバレーの起業家たちは、その名前のままの新しいアプリケーションを立ち上げた。それは、アニメGIFを見つけたり作ったりするだけの超簡単なアプリだ。私たちはみんな、完全なナンセンスや犬のGIFアニメを見て、大笑いしたい生き物だからだ。
協同ファウンダのDavid Kingは、前にソーシャルゲームの会社Green Patchを作って、それをPlaydomに売った人物だ(それはさらにDisneyに売られた)。彼によると、今、ビジュアルコミュニケーションがトレンドになりつつあるので、早めにそれに乗ったのだ、という。
Lineがステッカーでブレークしたのを見て、Facebook MessengerやPathもそれに便乗したし、一定時間後に消滅するメッセージで売りのSnapchatも、とっても忙しいビジュアルコミュニケーションだ。心配顔の熊さんや、悲しそうな兎さんや、キーボードをタイプする猫ちゃんなどは、すべて、どんな言葉よりも強力に人の心をとらえる。
でもこれまでは、なぜかアニメGIFがのけ者だった。Tumblrなど一部のプラットホームや本誌TechCrunchの社内的ニューズフィードでははやっているけど、アニメGIFのモバイルアプリのヒット作がない。iMessageなど一部のアプリ以外では、アニメGIFを使えない、という技術的な問題もある。スピードの問題もあり、見たい種類のアニメGIFを見つけるための検索クェリが分からない、と言う人もいる。
新装Blippyのやり方は、かなりベーシックだ。それ自身にチャット機能などはない。ただひたすら、見たいアニメGIFを見つけて、それをiMessageやFacebookやTwitter、Tumblrなどで共有するだけのアプリだ。
Kingは曰く、“おもしろいGIFを見つけることと、作ることに専念したい”。
ペット、セレブ、スポーツ、しくじり、などなどのカテゴリーは用意されている(pets, celebrities, sports, #fail)。上から下へスワイプして使う簡単な検索エンジンもある。
おもしろいのを見つけたら、そこにメッセージをオーバレイできる。フォントや色は自由に選べる。
そしてそれをiMessageなどのビッグなプラットホームへ飛ばすのだ。自分の携帯にあるビデオや写真ライブラリからアニメGIFを作る機能はまだないが、近く提供されるらしい。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))