農機具流通プラットフォーム「ノウキナビ」を運営する唐沢農機サービスは2月16日、第三者割当増資、融資契約を含む1億9000万円の資金調達を2月9日付で実施したと発表した。引受先および借入先は、八十二銀行、八十二キャピタル、群馬銀行、SMBCグループを始めとする複数の金融機関。また同社の5カ年計画と成長戦略を明らかにした。
調達した資金は、主に人件費、広告宣伝費に集中投下し、今後3年をめどにスタッフ拡充を図る。広告宣伝費について、デジタルマーケティングを実践しながら複数媒体に投入していく予定。また、現在の成長ステージをアーリーステージと位置づけ、今後の資本政策を考慮して資金調達を数回実施予定としている。
2007年に設立し、現在第14期を迎える唐沢農機サービスでは、18期(2025年8月期)売上高目標で14期比700%増を計画。株式上場(IPO)を目指した継続的な成長戦略を展開していく。また、M&A戦略にも積極的に力を入れていく方針としている。
ノウキナビは、全国の農機流通を支援するプラットフォーム。全国の農機販売業者の取引支援、高品質な農機具を探す農機ユーザーとのマッチング、修理・買取・部品調達・運送など、農機具に関する様々なサポートを行っている。
2014年9月運用を開始し、2021年2月1日現在、年間のアクセス数は300万PV超、参画している農機販売店は300軒超、農家や農機ユーザーは2000件以上の登録があるという。累計販売実績額は12億4000万円を突破したそうだ。
唐沢農機サービスは、農機具修理業を事業化し1992年創業。農機具の販売・修理・再生を主要事業とする一方、ウェブサイト制作、マーケティング、コンサルティングなどの事業も運営。また、ノウキナビとして農業×ITによる農業関連ビジネスを展開している。
関連記事
・助太刀とSORABITOが協業、「助太刀アプリ」上で建設機械の買取サービスを開始
・中古建機販売プラットフォーム「ALLSTOCKER」運営のSORABITOが9億円を調達