Google Commerceブログによると、GmailにGoogle Walletのサポートが組み込まれたという。つまりユーザーは近々、メールで送金ができるようになるはずだ。
あと数週間もすると、Google Walletを有効にしているGmailユーザーのアカウントに$記号が現れ始める。クリックして金額と受取人を指定し、メール添付の形で送金が可能になる。
送金は既存のGoogle Walletサービスを通じて行われるので各種の注意事項はすべてそのまま当てはまる。登録した銀行口座からの送金は無料だが、クレジットあるいはデビット・カードからの支払いの場合、2.9%の手数料が課金される。また送金も受領も18歳以上のユーザーのみ可能。
メールで送金できるようにすることを考えたのはGoogleが最初ではない。2年前からJPMorgan Chase、Bank of America、Wells Fargoは受取人のメール・アドレスあるいは携帯電話番号を知っていれば送金できるサービスを始めている。しかし受取り人が同じ銀行に口座を持っていない場合、手続きはそうとうに厄介だ。現時点では詳しいことが明らかになっていないが、Googleは相手がGmailのユーザーではない場合でも簡単に送金できるようにするつもりらしい。
だが、Gmailに組み込まれることによってWalletsのユーザーが急激に増えそうだという点がもっと重要だ。 Googleは去年の今頃、4億2500万人のユーザーがいると発表した。Gmailを通じて簡単に送金ができるとなれば、Walletの利用者も相当の割合になるだろう。GoogleがAndroidのアプリ内購入が簡単にできるようにするInstant Buy APIを公開したのもWalletsにとっては追い風だ。
しかしもっとプロモーションに有効であったはずのWalletを利用したGoogleブランドのクレジットカードの計画は最近になって中止され、Walletの責任者、Osama BedlerもGoogleを去った。この突然の方針変更の背景は明らかになっていない。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)