過去の子供の3Dデータと比べて成長を実感、ARを使った子供の成長記録アプリ「せいくらべ」

せいくらべ

子供たちの身長を柱に印をつけて成長を記録するというのは昔ながらの光景だが、これからはARで記録するのが主流になるかもしれない。「せいくらべ」はARで子供の姿を撮影し、成長を記録するiOSアプリだ。

2020年12月に無重力がリリースした「せいくらべ」。子供たちの名前を登録し、立ち姿を撮影するシンプルなアプリだ。撮影した姿と身長はARデータとして保存される。データはARで表示して見ることができ、また共有リンクを発行すれば他のユーザーとも共有できる。

ARデータを表示することで現在の姿と見比べられるのがこのアプリの面白い点だ。写真や動画でも子供の記録を残すことはできるが、毎回同じ状況で、同じ角度から子供を撮影しているわけではないだろうから、正確に身長や成長具合を比較するのは少し難しいと言える。けれど、ARなら過去の子供の姿と今の子供の姿を直接並べて比べられるため、子供の成長をより実感できるだろう。

3月9日、さらにデータに臨場感を出すため、無重力はアプリに3D撮影機能を追加している。LiDARスキャナを搭載しているiPhoneのみで使える機能ではあるが、これで子供の姿を2Dではなく、3Dで記録できるようになる。せいくらべの通常の撮影では写真の切り抜きでARデータを生成しているため、データは2Dである。なので子供の姿をARで表示した際、当然ながら立体感はない。だが、3D撮影であれば、実物に近い形で過去の子供の姿を再現することが可能だ。身長の測定もより正確に行える。

せいくらべはiOS版のみ提供している。現在のアプリはベータ版で今後ユーザーのフィードバックを踏まえ、有料機能を搭載した正式版をリリースする予定だ。3D撮影機能は、LiDARスキャナを搭載しているiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxで利用可能。

画像クレジット:無重力

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TechCrunch Japan

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