都市型温室のGotham Greensが2022年中に設置面積の倍増を計画

ニューヨークの多くの人々と同様、筆者もブルックリンで初めてWhole Foods(ホールフーズ)に設置されたGotham Greens(ゴッサム・グリーンズ)の温室に興味を惹かれた。ゴーワヌスの巨大なレンガ造りの建物の上に、4つのガラス張りの構造物がある光景は、都市型農業の背後にある考え方の非常に優れた縮図だ。

特に、既存の建物の上に建てることで、より貴重な地上の面積を独占する必要性を排除することができる。また、農場から食卓までの直接的なパイプラインという概念も説得力がある。より新鮮な農産物を確保するためだけでなく、レタスを満載したトラックを何千キロも走らせるという環境破壊的な影響を排除するという意味においても、この部分は重要だ。Gothamの温室は、垂直農法と定義できるものではないが、同じ根本的な原理をいくつか利用している。

このニューヨークの企業は今週、2022年中に温室の面積を倍増させる計画を発表した。Gothamは2022年中に、温室の生産能力を60万平方フィート(約5万5750平方メートル)から120万平方フィート(約11万1500平方メートル)まで拡大する予定だという。これにはテキサス州、ジョージア州、コロラド州で現在建設中の施設や、シカゴとロードアイランド州での拡張工事が含まれる。これらが、ニューヨーク州、ロードアイランド州、メリーランド州、イリノイ州、コロラド州、カリフォルニア州にある既存の施設に加わる。

従来の農業に比べると、温室は年間を通じて栽培できるなど、多くの利点がある。特にオランダをはじめとする欧州諸国では広く普及しており、現在は関連分野である垂直農法と並び、さらなる注目を集めている分野だ。垂直栽培は、当然ながら同じ面積でより多くの作物を栽培することができる。一方、温室はLEDに頼らず、より直接的な太陽からの光で栽培することができる。

「私たちの目標は、Gotham Greensの新鮮な野菜を、我々の温室から車で1日以内に、全米の90%の消費者に届けることです。今回の戦略的な温室拡張プロジェクトによって、私たちはこのマイルストーンにさらに近づくことができます」と、共同設立者でCEOのViraj Puri(ヴィラージ・プリ)氏は述べている。

ニューヨークのような都市部への進出が標準的であると考えると、Gothamのカリフォルニア州への進出は、当初は少々謎だった。同州では、すでに米国の農作物の13%以上が生産されているからだ。しかし、同社によれば「気候変動の影響を受けている米国の地域に、意図的に事業を拡大している」とのことだ。

画像クレジット:Gotham Greens

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(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

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TechCrunch Japan

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