Magic Moment(マジックモーメント)は4月13日、シリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資と借入による総額約6億6000万円の資金調達を発表した。引受先は、既存投資家であるDCMベンチャーズ、DNX Ventures。借入先は三井住友銀行および日本政策金融公庫。調達した資金により、営業・プロダクト・開発を中心とした組織の強化に加え、他社SaaSとの連携など様々な機能を開発する。
2017年3月設立のMagic Momentは「すべての企業が、顧客との関係性を根拠にした、正しい経営判断ができる世界をつくる。」というビジョンを掲げ、エンタープライズ向けに、営業支援SaaS「Magic Moment Playbook」を提供。2020年11月にβ版、2021年1月に正式版を提供開始している。
Magic Moment Playbookは、「顧客エンゲージメントの向上が顧客価値最大化につながる」という考えのもと、営業プロセスや顧客エンゲージメントを可視化し、最適なアクションを提案するクラウドサービス。営業チームにおける過去の成功事例をもとに、「導入を決定するために電話しましょう」「決裁の状況を確認するためにビデオ会議をしましょう」といった提案を行うことで、顧客エンゲージメントおよび顧客価値最大化を支援する。
また、CRM(顧客管理)やMA(マーケティングオートメーション)との連携を通じてリアルタイムで情報を同期し、それぞれのツールをより効率的かつ効果的に利用できるようになるという。さらに、Magic Momentの人員を導入企業の営業メンバーとして派遣し、顧客エンゲージメントを起点とした営業組織づくりやオペレーション設計などを企業内部から支援する。
導入企業は、旧来の獲得型から顧客エンゲージメントを起点とした組織・オペレーション設計を実現できるほか、属人的になりがちなスキルを平準化し、成約率アップにつなげられるという。現在、LINE、旭化成、USENグループなどが導入し、リードから顧客獲得までの転換率が10.2倍になったという効果が出始めているとした。
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