首輪型の猫用ロギングデバイス「Catlog」(キャトログ)を開発提供しているRABO(ラボ)は、5月24日、Catlogで蓄積された猫の行動データベースを活用した猫用の食事見守りサービス「Catlogフードケア」のリリースを発表した。
Catlogは、猫の首に装着することで、猫の活動量、食事、飲水の回数といった行動を自動的に記録できるデバイス。Catlogフードケアの追加により、そこで蓄積された12億件を超える猫の行動データを活用し、猫の栄養面をサポートすることで、健康三大要素である運動・休憩・栄養をカバーできるようになった。
Catlogフードケアは、個々の猫のデータを専門家と共に開発した「独自のロジック」で消費エネルギーに換算し、毎日の食事量と照らし合わせることで「消費と食事」のバランスを示してくれるというものだ。これまでは、食事量は体重だけを頼りに決めるしかなかったのだが、Catlogフードケアを使えば、それぞれの猫の体型や活動状況から食事量を決められるようになる。今後は、猫の生活環境に応じたフードのお薦め、ダイエットサポート、さらに同アプリ上でのフードの販売も行う予定だという。
また、2021年夏にリリース予定の猫用トイレの下に敷いて体重や排泄情報をアプリに送信するデバイスCatlog Board(ボード)を使うことで体重などのデータも加味されるようになり、個々の理想体重や、体重と消費と摂取のバランスなどの提案も行うとしている。
同社顧問でペット栄養学会理事の獣医師、徳本一義氏は、「Catlogで得られた膨大なデータを解析することで、活動量とエネルギー要求量の関係性を見いだすことに成功しました。Catlogフードケアを使うと、日本の生活環境で暮らす猫様に合ったエネルギー要求量を提案することができます」と述べている。
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